博士山 山スキー
29日:昭和村登山口12:00 王博士へ 15:00昭和村登山口
30日:下平09:10→林道13:00→滑降開始14:00→下平15:40
29日:昼過ぎに雨の止むのを待って、行けるところまで言ってみようと出発。旧国道沿いにスキー装備を確かめながら歩き始め、緩斜面の尾根に取り付く。標高1080mあたりで14時になったので軽く腹ごしらえして滑降開始。最近降った後でしっかりしたバーンに軽い雪が乗った状態で、山スキーとしては大変滑りやすいコンディション。短い山行だったが楽しい滑降にみな満足。
30日:日の差す中、心を躍らせながらシールを付けて歩き始める。だが、間もなく立ちはだかった急斜面に悪戦苦闘。急斜面をつづら折りに登るが、薄い雪の下はアイスバーン。柔らかめで太めの山スキー板ではエッジが噛みにくく転んだり滑落したりする者が続出。尾根に到達するまでに汗だくで時間とエネルギーを大消費。この時間ではとても博士山の登頂は無理だと誰もが思った。だが、この急斜面を滑って下りるのは厳しい。そこで、標高1150mあたりで林道に出るから、林道を安全に滑って下りようとなった。下りた箇所はクルマからかなり離れるけれど安全第一の判断。
ところが林道は大雪をかぶって不明瞭だった。GPSと地形図を頼りに林道と付かず離れず滑降していく。そのうち、滑ったら気持ちの良さそうな斜度の緩い尾根に出た(というか、そんな尾根があることは地形図から予想できていた)。林道か、楽しい滑降かーー。後者ならクルマにも戻れそうだ。意見が分かれたものの最終的にリーダーが尾根を滑ろうと嬉しい選択をしてくれた。最後に少々急なところはあったが、歓声をあげてツリーラン滑降を楽しむ。GPSを見ながらルートを確認し、最後は朝歩いた沢沿いのルートに出て、広い田んぼの上をクルマまで滑った。
博士山はKリーダーの故郷に近い。周辺のミニ観光スポットにも案内され、コスパのよい宿で温泉に癒やされ、持ち込まれた地酒「こでらんに」(=こたえらんねえ)で盛り上がった(地酒提供のリーダー関係者の方々は昭和の歌で深夜まで盛り上がったそう)。地の利も存分に生かされた、まさに「こでらんに」の山旅だった。写真はいずれも30日。