大日岳~奥大日岳
行程:8/17(土) 東京9:00~富山市内宿泊 移動日
8/18(日) 富山市5:10~称名平P6:20→大日岳登山口6:30→牛首7:50→大日平山荘8:50/9:15→大日小屋12:30→大日岳13:00/13:30→大日小屋13:40
8/19(月) 大日小屋6:20→七福園6:45→奥大日岳8:15/8:35→分岐10:20→雷鳥沢10:40/10:50→室堂平11:45=バス&ケーブルカー=立山(クルマ回収)~温泉~帰京
お盆過ぎの不安定な天候の中、慎重に日程を選んだ山行。富山市内で未明からぱらついていた雨も、称名平へ向かう途中で上がったのは予報通り。以降、傘も雨具も出番なしで山行を終えることができたのは幸いだった。
ただ、初日は朝から異様に蒸し暑かった。大日岳登山口から牛首までの急登を汗だくでこなすと稜線の風が気持ちいい。登り切った先、向こうに見えるピークは大日岳というより手前の峰だろう。右手に弥陀ヶ原を眺めながら大日平山荘までてくてく歩く。山荘の裏手から不動滝を見学して大日岳への登りにつく。ガスが取り巻いてきて神秘的だが眺望はない。木道が終わると間もなく傾斜はきつさを増し、大日平山荘までの約1時間は流れる汗との戦いだった。
小屋にたどり着いても自慢の眺望はゼロ。だが、こんな気象条件は雷鳥に出会えるチャンスである。大日岳へ向かうとやはり頂上手前に5~6羽の雷鳥の家族が登山道周辺の植物をついばんでいた。その日の宿泊客は10人強。ゆったりと過ごせたのはありがたかった。
翌朝は打って変わっての快晴。剱岳も手前の奥大日岳もくっきり。5時15分過ぎに朝日は両者の間から昇った。ここからは剱の左手に延びる峰々が正面に眺められる。早月尾根、小窓尾根、その向こうには北方稜線が白ハゲ、赤谷をたどっていったん雲海に沈み、また浮上し猫又山に続く。さらに奥に見えるのは後立山連峰。あれは朝日か白馬か。山座同定への執念でわれわれの右に出る宿泊者はいなかった。
今日は早めに出発する。標高約2400mの小屋がスタートで奥大日岳が2606m。前後左右の景色を眺めながらのんびり尾根歩きを楽しめた。ルートも予想以上に変化に富んで面白い。強い陽射しの下、前を行く登山者たちが立ち止まってなにやら指を指している。意外にも雷鳥の親子だった。右手の地獄谷が大きく見えてくると間もなく雷鳥沢である。室堂平への長い石段を頑張って、予定より早い12時のバスに乗ることが出来た。
ところで、2日目は奥大日ピストンで出発地に戻るとした計画の変更について補足しておく。きっかけは私の希望で、私はピストンせずにエスケープルートを選んで室堂へ抜けたかった。2日目は午後から雨の予報で、室堂ならば降られる前に山行を終えられそうだった。その予報が皆の背中を押したのかもしれない。大日小屋でビールで乾杯しながら、心優しいメンバーたちは私の希望を正式に承認してくれた。ありがとうございました。