・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

大山、烏ヶ山

2024/06/09(日)〜06/11(火)
報告者
比留麻
山域
山陰
ジャンル
ハイキング
天候
10日曇りのち晴れ、11日晴れ
行程

9日(日) (観光)
品川駅7:10⇒岡山駅11:06⇒レンタカー⇒観光(足立美術館)⇒宿

10日(月) (大山、観光)
宿7:54→夏山登山口8:00→六合目避難小屋9:30→弥山10:39-11:02→行者谷分れ12:08→大堰堤12:46→大神山神社奥宮13:18→大山寺13:50→宿⇒観光(とっとり花回廊)⇒宿

11日(火) (烏ヶ山)
宿5:00⇒鏡ヶ成キャンプ場駐車場5:51→烏ヶ山登山口6:08→新小屋峠コース分岐7:32→烏ヶ山7:52-8:30→新小屋峠コース分岐8:48→新小屋峠10:10→鏡ヶ成キャンプ場駐車場10:22⇒湯原温泉⇒レンタカー返却→岡山駅16:36⇒品川駅20:35

報告

 大山は西側の麓の街から見ると富士山に似た整った形をしていて、伯耆富士とも呼ばれる。ところが頂上稜線が東西に長く、北壁と南壁はどちらも削り取られたような荒々しい姿だ。大山に登った翌日に、その大山の南壁を正面に望む烏ヶ山(からすがせん)にも登ることにした。今年3度目の計画でようやく好天に恵まれた。

<大山>
 夏山登山口から登り始めるとすぐに、まるで階段コレクションのようにいろいろな形状の階段がずっと続いている。よく整備されていてありがたいのだが、六合目避難小屋あたりでようやく階段から解放されると、登山道の地面を踏んで歩けるだけでうれしい。その後はダイセンキャラボクの間に敷かれた木道が弥山頂上まで続く。最高峰の剣ヶ峰はすぐそこだが、通行禁止なのでこの弥山が山頂とされている。広いテラスになっていて眺望はよさそうだが、このときは青空なのにガスが上がってきて、遠く四国の山や三瓶山なども見えるはずがまったく…。下山は行者谷分れまで下り、大山寺に至るコースに入る。途中、大山寺手前にある大神山神社奥宮が予想以上に立派で見とれてしまった。国重文の社殿は3年がかりの大修繕工事中だそうで、若い職人さんたちがこけら葺きの屋根の葺替え用の薄い板を地上で組んでいた。釘は竹釘を使うらしい。屋根のカーブが写真のように大胆でとても美しかった。

<烏ヶ山>
 登山口のある鏡ヶ成(かがみがなる)キャンプ場は広くきれいだが、平日のためか人は少ない。登山コースはキャンプ場コースと新小屋峠コースの2つがあって、頂上手前の南峰の下で合流している。これをキャンプ場から時計回りに周回した。烏ヶ山は「山陰のマッターホルン」と言われるそうだ。合流点から頂上まではほぼ岩稜帯の楽しいコースで、眺望も抜群。南峰を過ぎると、正面に烏ヶ山と前日登った大山の南壁がドーンと姿を現した。南峰からいったんコルに下って最後のロープ場を登ると烏ヶ山の頂上だ。遠くから見ても特徴的な尖った岩があって、その後ろに大山南壁がさらに近くに迫っている。反対側には蒜山(ひるぜん)も見える。山頂でゆっくり楽しんで、新小屋峠経由で下山した。

<観光>
 岡山駅からレンタカーで移動したので観光も入れてみた。岡山・島根・鳥取3県を移動したことになるが、意外にも中国地方は2時間ほどで縦断することができた。
 1日目は島根県安来市の足立美術館へ。日本庭園と横山大観、魯山人のコレクションがすごい。
 2日目は大山から下山してからとっとり花回廊へ。よく整備された広大なフラワーパークで、花の中に設置されたベンチに座って、下山してきたばかりの大山の北壁を眺めた。

大山夏山登山口
長い階段がいくつもいくつも
六合目避難小屋
木道とダイセンキャラボク
弥山頂上
大神山神社奥宮
大山寺
烏ヶ山の2つのコースの合流点
ダイセンクワガタが見ごろ
南峰付近
烏ヶ山頂上部分と大山南壁が姿を現した
頂上直下の最後の登り
烏ヶ山頂上と大山
烏ヶ山から慎重に下山開始
観光:足立美術館の日本庭園
観光:とっとり花回廊から大山北壁を望む