・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

三宝山

2024/05/25(土)〜05/28(火)
報告者
加藤 隆太郎
山域
甲武信ヶ岳・三宝山
ジャンル
ハイキング
天候
晴れ
行程
報告

2024.0525-26 三宝山(埼玉県最高峰)
5月25日(土)
調布駅6:00集合、毛木平駐車場9:00発、十文字小屋泊
今回の三宝山は埼玉県の最高峰だ。
百名山を達成すると47都道府県最高峰は22峰を達成することになり、残りは25峰となる。百名山よりかなり数的に達成しやすいように思える。果たしてそれは正しく達成しやすい記録なのかは終わってみないと分からない。現在私は三宝山をのぞいて24峰に登っている。予定ではすでに今年、茨城県最高峰の八溝山、愛知県最高峰茶臼山、京都府最高峰皆子山、大阪府最高峰大和葛城山にSさんTさんと共に登っているはずだったがなかなか予定通りにはいかない。
人生にはいろいろなことが待ち受けている。だから百名山に話を戻すと達成するには想像以上の意志力と時間、金銭、健康、運が必要とされるのだと思う。私などは70歳を過ぎてから百名山を目指し始めているのだから自分でも達成を危ぶむことがある。今もあと15座、体が持つかと考えると少しばかり不安になる。車の中で「いざとなればクラブツーリズムがありますよ。」と言われたが確かにこれも手段の一つにしよう。価格はどうか。笠ヶ岳9万5千円から10万円か、なかなかに良い値段である。やはり山岳会のお仲間の山行や自分で登って最後に残ったものをクラブツーリズムに頼ろう。
今回の三宝山は標高2483㍍で高い。私は3月10日以来2ヶ月半山に行っていない。リハビリ山行としてはきつめかも知れない。いやいけるだろう。などと考える。少しでも楽をしたいと靴をローカットの軽いものにしたがザックがある程度の重量有るのでかえって良くなかった。初日は毛木平から十文字小屋までだから2時間半どうにかなると思ったが、結構ザックの重さがこたえた。たいした重量ではないのだが、やはり2ヶ月半のブランクは大きいのか。
十文字小屋周辺にはシャクナゲがあちこちに今が盛りと咲いている。Mさんと見学に出かける。小屋にはツーリズム風の団体が幾つかやってきたがその中で班を分けている時「甲武信ヶ岳グループとシャクナゲグループ」と分けていた。この時期のシャクナゲを見るためにわざわざ登ってくるハイカーもいるのだ。シャクナゲをよく見ておこう。Mさんとも話したがシャクナゲと言えば写真家土門拳のシャクナゲを思い出す。雫に濡れたシャクナゲの花と葉がつややかに濃い色調で撮られていた。自分が若い頃のことで花に興味はあまりなかったと思うがなぜか忘れられない写真だ。Sさんがゲルニカを見た時泣いたと言っていたがやはり若い時期は感受性が豊かなものなのだと思う。
小屋に到着して各自お昼を食べて、16:00ごろからTさん心づくしの鍋夕食のち就寝とここでの時間は実にゆったりと流れる。普段ならもてあますような時間が静かに流れていく。本もユーチューブも見ない。Sさん「時にはこんな時間が良いんですよ。」と言いながらウヰスキーを350ミリリットルぐらい飲んでいた。私は木々を通して見える空を見ていたような気がする。17:00ぐらいからテントでシュラフを出して18:00まだ明るいうちに寝てしまったが3:00起床までよく寝た。

5月26日 十文字小屋・三宝山・十文字小屋・毛木平・調布
翌朝は3:00起床、皆さんはテント泊に心配事はないだろうか。私はテントで寝ると右足が痛む。用心のためロキソニンを2錠飲んでおく、これが功を奏し朝まで眠れた。寒さも気になったが夏用シュラフで大丈夫であった。今回のテン泊は自分的にはまずまずであった。
 3:00起床なのであたりは未だ暗い。支度を調えて耳を澄ますと小鳥が朝の気配を感じて鳴いている。出発の慌ただしい気持ちを抑えて少し気持ちを静めると見えたり聞こえたりするものがある。
 今日の午前中は身が軽い。Sさんは80㍑のザックからいらないものを出して担ぐ、Mさんはアタックザック持参だ。私はわざわざ30㍑のザックを持ってきている。実はアタックザックとどちらにするか迷った。次回はアタックザックにする。かさばるし少し重い。
 昨日判明したことがある。私は三宝山に既登であった。以前甲武信岳を登った時周回コースで登っていた。観点は違うがこの山行は忘れられない。山は良かったのだが、毛木平駐車場から出発して周回し終えて14:00に毛木平の駐車場を出発帰京、帰路中央高速の大渋滞にあった。自宅に帰着したのは23:00、あのとき以上の渋滞には有ったことがない。  渋滞はいろいろな事情で発生するらしいがみなさん避けたいところだ。
 十文字小屋から三宝山へは上り下りを繰り返し、最後の三分の一は長めの登りだ。少しばかり足に来る。Mさんは元気だ。鎖場もいくつかある。
 登る途中あまり人に会わなかったが三宝山の山頂にはかなりの数のハイカーがいた。Sさん「この人数と一緒ではかなわない。逃げだそう。」とそうそうに下る。鎖場も幾つかある。それこそ大渋滞を招きかねない。
 丁度昼頃十文字小屋に到着、テントを撤収してお昼を摂る。SさんMさんはカップ麺などを美味しそうに食べている。私はいっこう食欲が湧かない。昨日は缶ビール一本だけだ。二日酔いと言うことはない。ロキソニン2錠が今になって悪さをしているのか、バテたのか。
驚いたことにMさんは山を下りながら一仕事をしていた。ある山行の予備日を山小屋と連絡を取りながら決定していた。本当に仕事の出来る人だ。
帰路は渋滞があったがSさんスマホを駆使して時間短縮をはかり17:00ぐらいには調布に帰着した。
 今回も楽しい山行をMリーダーSさんありがとうございました。またお願いします。