・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

鈴鹿セブン(御在所岳・鎌ヶ岳・雨乞岳)

2024/04/18(木)〜04/20(土)
報告者
せがわ
山域
鈴鹿山脈
ジャンル
ハイキング
天候
18日:曇り、19日:快晴&強風、20日:晴れ時々曇り
行程

4/18(木) 東京5:00~菰野IC~湯の山温泉~中道P10:00→中道→御在所岳12:30/13:00→大黒岩→一ノ谷新道→P16:00~湯の山温泉 宿泊

4/19(金) 宿8:30~中道P8:40→長石谷→犬星の大滝→馬の背尾根→白ハゲ10:30→岳峠→鎌ヶ岳11:35/12:00→長石尾根→弥一ヶ岳→中道P13:30~宿

4/20(土) 宿5:45~武平峠P6:00→沢谷峠→クラ谷出合→七人山~東雨乞岳8:45~雨乞岳9:05/9:30~東雨乞岳~三人山~沢谷峠~武平峠P12:00~(温泉)~帰京

報告

三重県と滋賀県の県境を南北に走る鈴鹿山脈。7つの主要ピークは鈴鹿セブンマウンテンと呼ばれ、数多くのルートが用意されています。そのうち3つの山を登る企画でした。意外にも、東京から新東名を使ってその日のうちにひと登りが出来るのです。初日は御在所岳。一等三角点が置かれただけあって堂々とした山容。花崗岩質の岩場がなかなか面白く、一つひとつ名前の付けられた奇岩を縫って高度を上げていきます。対照的に、山頂付近はなだらかな地形でスキー場となっています。何万年かするとカルスト台地みたいになるのかも知れません。

二日目は鎌ケ岳。お目当ては見頃を迎える花です。期待通りいくつもの種類の小さな草花が迎えてくれ、そのたびに歓声が上がります。リーダーたちが一番見たかったのはイワザクラ。花崗岩地に咲く希少な種だそうで、沢沿いの岩場に群生する様はなかなか美しく、見応えがありました。その後も、ハルリンドウなど可憐な花の名前をいくつも教えてもらい、忘れぬよう頭の中で反すうしながら、歩きます。この日は朝から快晴でしたが稜線は20m/秒近い暴風予想でした。沢筋を離れて尾根を目指すとやはりただ事ではない風の強さです。白ハゲ辺りは時々耐風姿勢を取ったりして山頂を目指しました。鎌ケ岳は山頂から凜々しい稜線を伸ばし、鈴鹿セブンを縦走するなら核心的なエリアかも知れません。麓から見上げるとまるでミニ剱岳。前剱や北方稜線まであるのです。

最終日は早朝発で雨乞岳を登ります。この山は鈴鹿山脈の主脈から西に少し外れているためか、まったく違う特徴の山でした。なだらかですが複雑に入り組んだ地形と、緩やかに流れる幾筋もの沢。高度を上げても沢が涸れないのは、ブナなどの広葉樹による保水力のためでしょうか。道迷いの警告看板が随所にあり、同じような風景が幾度も登場する中をのんびり歩きます。七人山、東雨乞岳と、たおやかな峰を経て山頂に至ります。昨日と違って春らしい薫風を浴びながら鈴鹿山脈がほぼ一望に。今山行の素晴らしい締めくくりとなりました。紅葉の時期も楽しめそうです。全体的にコースタイムより早く歩けるので、温泉など下山後のお楽しみを準備した上で臨むことお勧めします。

御在所岳の地蔵岩。数メートルの高さ
岩場の登下降があって楽しい
キレットを下りる
御在所岳の山頂はあの先と思ったら・・・
突然なだらかな地形が
無邪気に喜びます
鎌ヶ岳への沢すじを歩くルート
出た!イワザクラ
今が盛りとばかりに
ハルリンドウも群生
ハルリンドウです
あのピークが鎌ヶ岳の山頂
暴風の中よく頑張りました
アカヤシオの向こうは昨日の御在所岳
丸い七人山から東雨乞岳への登り
鈴鹿セブンスを後ろに雨乞岳山頂で