・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

丹沢 仏果山・経ヶ岳

2024/02/24(土)
報告者
加藤隆太郎
山域
東丹沢
ジャンル
冬季ハイキング
天候
晴れ
行程

行程
7:00南大沢駅ー8:00仏果山駐車場ー9:00乗越ー9:20高取山ー10:00仏果山ー11:10分岐ー12:10経ケ岳12:40ー14:45仏果ー15:50仏果山登山口

報告

24-0224仏果山・経ヶ岳
 2月23日24日25日の三連休は楽しみに様々な計画がみなさんに有ったことと思う。天候が残念だった。三日のうち23日と25日は雨模様で中日の24日だけが晴れた。私も23日の山行中止を受けて24日の仏果山・経ヶ岳を急遽きめた。この山々は京王相模原線、小田急多摩線沿線からは車で1時間と気軽に行けるうえに仏果山・経ヶ岳と歩き通しピストンすると6時間を超える歩きでのあるコースとなる。
 Nさんを南大沢駅でピックアップして1時間で仏果山登山口の駐車場着、身支度をして登り始める。いつもよりハイカーが多い。おそらくは我々と同じく天候のすきまを縫って近場の山を歩きに来たに違いない。登りはじめてすぐに小さな石造りの祠がある。山の神様がまつられているのだろう。空のワンカップ大関と5円玉1円玉が乗せてある。ワンカップのそこの方に少し酒が残っている。山の神様に供えられたものを誰か飲んだのか、空になりかけのワンカップを供えたのか、そんなことするかな。と余計なことを考えた。
 山の神は農民の間では春になると山から降りてきて田の神となり、秋には再び山に戻るという信仰があるそうだ。また日本では死者は山の中の常世に行って祖霊となり子孫を見守るという信仰が有るそうだ。つまり山の神の実体は祖霊であるともいうらしい。
しかし猟師、木樵、炭焼きなどの山民にとっての山の神は山を守護する神であり常にその山にいるとされるということだ。
 山の神は一応山の総元締めとして大山津見神(おおやまつみ)という神様らしい。男姿の神様である。おおらかな神様ということだ。私は何となく山の神様は童児姿の神様だと思っていた。恵みもくれるけれど気まぐれなところがあって時には人間にとってひどいこともする。無邪気な、人間にとっての善悪をこえた振る舞いをする自然神。
 杉の木の植林を抜ける頃から雪が足下に現れた。木々の梢は雪が積もっており実にきれいだ。このような低山で何か高山に登った気分になれる。雪は場所によっては10㌢近く積もっておりNさん「Yさんは今年雪山に恵まれませんね。」たしかに、気の毒なYさんである。先週のろうばい山行は雪がすくなかった。今日来られれば雪山歩きを楽しめたのに残念だ。
約2時間で仏果山、仏果山から約2時間で経ヶ岳に至る。仏果山から経ヶ岳には痩せ尾根と岩場がある。上り下りが繰り返される。なかなかに楽しめるコースだ。何年か前にこのコースを歩いているが、いったん林道に出てから経ヶ岳まではわずかの距離だったとの記憶だったが、今回は結構大変だった。雪が付いていたせいにしておこう。年のせいにはしたくない。
 出発してから約4時間で経ヶ岳山頂着、歩きでがあった。積もったベンチの雪を下ろして昼食とする。Nさんも私もカップ麺の昼食だ。景色も良く雪の日だまりの中贅沢な昼食と感じられた。そうだ、幸せはごく小さなところにあるものだ。感じ取る感受性が大切ですね。心地よい疲労を感じながらおいしく食べた。
 帰りは3時間を切るようなペースで下山できた。実に楽しい一日となった。
 Nさんまたよろしくお願いします。できたら来週も。