・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

笹子雁ヶ腹摺山

2024/01/03(水)
報告者
加藤隆太郎
山域
中央線沿線
ジャンル
冬季
天候
晴れ
行程

1月3日(水) JR笹子駅 8:00集合

8:15 笹子駅
8:50 登山口
11:00 笹子雁ヶ腹摺山(昼食30分)
12:10 笹子峠
14:10 登山口
14:40 笹子駅

報告

24-0103笹子雁ヶ腹摺山
今年の初山は笹子雁ヶ腹摺山だ。最寄り駅は笹一ではなくて笹子である。以前本当に笹子を笹一と間違えたことがある。それだけ頻繁に「笹一酒造」に寄り道していると言うことだろう。今回の山行は新年会を兼ねている。笹子雁ヶ腹摺山からの帰路笹一酒造に寄り一杯楽しもうという計画である。
「笹一酒造」で売られているお酒は、青梅線の澤井駅近くの「澤ノ井酒造」と比べると総じて値段が高いように感じる。笹一のことを調べると、日本国内の日本酒消費量は年々減少しているそうだ。たしかにワインを好む人が多くなった。笹一では生き残り戦略として2013年純米以上の酒に特化した酒造りへと経営方針を切り替えた。今までの機械を使った大量生産方式から「麹造り」をすべて手作りに変えたそうだ。その他にも洗米などにも工夫がある。つまり少し値段が高くなっても「うまい酒」造りへと経営方針を定めたのだ。以前よりも高級感のある店構えになったのもそこいらが関係しているのだろう。「笹一酒造」は昨年「花田屋」から「笹一酒造」に改名して100周年を迎え、改名以前を含めると300年を超す酒蔵であるそうだ。

笹一には多数の酒があるが、お勧めは(ここからは個人の味覚になる)私は「山廃仕込み」と「にごり」の酒がうまいと思う。味のことを言葉で表すのは難しいが、利き酒をさせてもらうと私のような素人でも「山廃仕込み」と他の酒との味の違いが分かる。「山廃仕込み」は他の清酒と比べてほっこりしている。「にごり」はその名の通り少し濁っている。これは口当たりがよく軽く感じられる。今年「山廃仕込み」と「にごり」は復活したが何年かいつ行っても置いてなかった。この仕込みをする杜氏さんがいなかったと店の人に聞いた。山廃純米大吟醸1760、春純米吟醸うすにごり3000、純米初しぼり生原酒1620この三本はお勧めである。どれも4合瓶である。ちょっと味見がしたいという方には「本醸造生原酒アルミ缶黒400」「辛口生原酒アルミ缶白400」の二本がある。どちらも一合だ。数字はおおよその値段である。
みんなが持ち寄ったつまみを広げて「純米初しぼり生原酒」を開ける。1月の寒中にもかかわらず外のベンチで飲むのが楽しい。つまみも人により好みがあるが、山行の間ずっと担いでいるのだから重たいものは避けたい。もちろんおせんべやナッツ類は定番だ。私はメンマの柔らか煮、塩から、たくわん、白菜の浅漬けなどがよいのだが、汁の出るものや瓶のものは(重いので)避けたくなる。
 1時間から2時間ここで飲んで帰路につく、うまく座れればまず間違いなく居眠りの心地よい世界に落ちる。どうも考えてみるとこの帰りの電車で眠り込むところまでが笹一山行のありようのようだ。
 Oリーダー、みなさま楽しい山行を今回もありがとうございました。またよろしくお願いいたします。Yさん写真を載せていただけますか、カメラを忘れていってしまったので。