・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

鋸山・愛宕山(千葉県最高峰)

2023/12/02(土)〜12/03(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
千葉県
ジャンル
ハイキング
天候
快晴
行程
報告

23-1202-03鋸山・愛宕山
12月2日(土)晴れ
千葉県の山と言われるとまず思い浮かぶのが鋸山だ。あまり高い山がある印象はなく海の印象の方が強い。私は今回ロクテンがあるので自宅に迎えに来てもらった。とても助かった。天気が実に良い。
今回の山はSさんTさんの「47都道府県最高峰」を踏破する山旅の一環で千葉県愛宕山に登る。百名山に登るとかなりダブっているのではないだろうか。調べてみると
47の最高峰のうち百名山は21、日光白根山が栃木と群馬の最高峰、奥穂高が長野と岐阜の最高峰になっており、のべ23座が百名山となる。だから残り24座を登れば全踏破となる。
しかし、簡単にはいかない。沖縄県の於茂登岳526㍍は石垣島にある。最難関の山であろう。ところがここにキセキのような話がわき上がった、Tさんが出張で石垣島に行くことを命じられそうなのだ。「47都道府県最高峰」踏破を目指し始めたところなのに何という幸運だろう。ご本人曰く「一生分の幸運を使い果たした気がする!」、幸運一生分ということはないでしょう大丈夫です。まだ少しは残っています。でもラッキーもきわまれりというところだ。たとえ石垣島に行ったって「47都道府県最高峰」踏破が頭になければ於茂登岳に登ろうとはたぶん思わないのではないだろうか。
まあ石垣島も行ってみたい所だけれどもついでに於茂登岳登山か。ふと気づくと自分が「47都道府県最高峰」踏破を一寸やる気になっていることに気づく。
アクアラインが出来て南房総への東京方面からのアプローチは格段に良くなったとSさんが言う。時間的にも近くなった。2時間ぐらいで千葉の奥まで来ている。

12月2日は鋸山に登る。登山口が日本寺という寺の境内の中にある。進んで行くと巨大な大仏様が岩山から切り出されたようで小山のような大きさで鎮座している。この山は石材が切り出されていた山だ。山肌には大仏様以外にも薬師如来像が刻まれている。また山肌のくぼみには羅漢像があちこちに置かれており一口に1500羅漢と名付けられている。裏に回って山道にかかると石材が切り出された後が多く残っていた。石材が切り出されたあとが数十㍍の絶壁になっており絶壁の先端が「地獄のぞき」と名付けられ出て行けるようになっている。振り返ると海が陽に照らされて夏のようにきらめいていた。
寺の周囲の道は参拝者のための道だが寺を回り込んで鋸山の登りにかかると登ったり下ったりで2時間ほどのハイキングを楽しめるようになっていた。最近キョンという小型シカが動物園から逃げ出し自然繁殖を繰り返しかなりな数になっているそうだが、遠足途中の子ども達が「キョンを見た。」と話していた。我々も目をこらしたが残念ながら見ることは出来なかった。
山で昼食を摂り車でテント場へと向かう。一張り630円と格安だ。車の乗り入れのことで5分ほど話があったが、テン場は海が近く夕暮れ時とあってシャッターチャンスに恵まれた。Sさんと私はウヰスキーを飲み始めた。

12月3日(日)晴れ
少し遅めに起床、昨夜少し飲み過ぎた。今日は愛宕山に登る。愛宕山は普通の山ではない。頂上が自衛隊通信基地(正式名称 峯岡分屯基地)のなかにあるのだ。そのため自衛隊に許可を取り指定された時間に基地に赴き、自衛官に案内してもらうことになる。この面倒な手続きをTさんがやってくれた。お疲れ様でした。基地に集合が11時50分とあって近所を観光する。
「濃溝の滝」これは写真で有名になった。行って見るとツーリズムの人達まで来ており結構な賑わいを見せていたが、見てみるとそれほど感動するものでもなかったが見ることが出来て大満足だ。帰りにもう一つ「向山・共栄トンネル」を見学した。これはトンネルが二段になっているが見える。おもしろいが車を止めることが出来ず車で通りすぎながら見学した。上段に古いトンネルがありそのしたに新しいトンネルが掘られたそうだ。

自衛隊通信基地に到着、免許書を見せ人物確認して基地内へ、シェパードがおり軽装甲機動車が止まっている。通称ラブと呼ばれる軽装甲機動車がなかなか格好良い。
基地内の見学箇所は「愛宕神社」「千葉県最高峰・三角点」「レーダーが設置してある丘」の3箇所である。記念のカードを頂いた。案内してくれた荒井さんと記念写真を撮った。
これで私も47都道府県最高峰中23地点をクリヤーした。あと24地点。

この後地域の漁業組合直営の「ばんや」という食堂で昼食を摂った。5種類の刺身盛りとあら汁定食。刺身の切り身が分厚くて刺身で腹が一杯になっていった。夕方になってもまだ腹が一杯だった。刺身を堪能した。

Tリーダー、Sさん楽しい山行を本日もありがとうございました。またよろしくお願いいたします。