北アルプス 前穂高岳
23日(土)上高地BT10:00 風穴11:00 岳沢小屋13:00
24日(日)岳沢小屋6:05 かもしかの立場7:00 紀美子平8:25 前穂高岳9:15~10:30 紀美子平10:55
岳沢小屋13:00
25日(月)岳沢小屋6:55 風穴7:55 上高地BT8:40
真夏を過ぎて、紅葉には早い上高地は、休日にしてはやや人が少ない。いつもは、河童橋を左手に通り過ぎていくが、今日は、河童橋を確実に渡り岳沢に向かう。岳沢行きは、初めてである。涼しいと思ったのは束の間で、歩き始めると汗が噴き出てくる。持ち物絞って今日は、16Kgくらい。1時間で風穴、天然クーラーと言われる冷気は全くなし。それほどの傾斜もなく、穂高を壁のように眺めながら、最後のごろ石場を超えると、急に岳沢小屋の赤い屋根が目に見え、3時間コースタイムでテント場に到着した。テン場は、60張くらいと聞いていたが、あまり快適な場所は無い。うろうろと50mくらい上の方に、何とか張れる場所を確保した。小屋まで、水を汲みに行ったりトイレに行くのにサンダルは無理、登山靴とポールをを持って何往復したことやら。ここまでは、上高地を遅く出ても3時間で着くので楽だが、テントを張ることを考えるとやはり早くに登ってくるのがよさそうです。テントを張ってから、日陰とビールを求めて、50m下の小屋まで下る。それほど広くはないテラスのテーブルは、満席なのでやむなく日陰の石の席を確保。迫ってくるような、西穂高~前穂高の壁を眺めながら、何もしない贅沢な時間を過ごす。同じ贅沢な時間でも、涸沢と違い、山が迫っているので、ずーと見ていると首が痛くなる。紀美子平を経て前穂高までは、ここから約770mを登る。水平距離に比較して、この登り3時間のコースタイム設定も良く分かる。明るいうちに夕飯、今日は、水が豊富に地鵜使えるので、無印良品のミートソースパスタにしてみた。6時には暗くなってくるので、周りのテントの人も中に入って横になって、静かな時間が流れていく。6時30分頃、7~8人パーティが、前穂高から降りてきたのか、それまで人気のなかったテントにどやどやと到着したようだ。話の内容からすると、1日で上高地から前穂まで行く、そのまま降りて今日は岳沢にテント泊しているようだ。ここからが大変だった。静寂なテント場は、彼らの夕飯の鍋料理の話・ベテランらしき人の自慢話・○×○がなくなった・誰かがいないなど9時過ぎまで騒音に悩むことになる。
私も含めて、テントの中から、うるさい といっても全く収まらない。マナー常識のないパーティーと言われないように自分たちも気をつけなくてなくては、と思いました。
それでもいつもよりは長く寝て翌日を迎えました。
翌日も天気は良い。明るくなるのを待って出発。歩き始めにしてはいきなり急登で目が覚める。西穂に朝日があたり、ジャンと釣り尾根とともに圧倒的に迫ってくるような感じがする。長い鉄梯子を緊張しながら超え、第一の目標地点、かもしかの立場に到着。ここまでは、テント単独の女性と小屋泊の女性とほぼ同じペースで歩くことになる。聞いてみると小屋泊の方は、釣り尾根から奥穂高へ初めて行くという、またテントの方は、先週は、北穂高へ行って、また今週は前穂高に来たという。2週連続で神奈川県から車で来ているという。すごい行動力である。一休みして、次の目標地点、紀美子平に向かう。確実に標高を稼ぎながら、稜線を見上げる角度が変化していくので西穂・ジャン・馬の背・釣り尾根の形が変わって見える。紀美子平の直前の岩場は鎖はあるが、ややスラブ状になっていて、この登りで一番緊張する場所でした。7月に2件の事故が発生しているが、このあたりなのかと想像した。緊張を超えると1時、紀美子平に到着。多くの人が休憩をしたり、ザック残し前穂高にアタックしている。ここからのまだまだ岩場が続くが、紀美子平前ほどではない。ゆっくり登り、40分くらいで前穂山頂に到着。360度の山頂にコーヒータイムで1時間くらい過ごす。山頂の端から涸沢小屋を見下ろす。奥穂に繋がる釣り尾根は、ここから見るとかなりのアップダウンの後、奥穂に向かい急登する。確か、コースタイムは、2時間だったが、本当なのかと思ってしまうほどである。頂上を満喫して下山を始める。行きに歩いたとは言え、ここは下りの方が、登りよりはるかに神経を使う。雷鳥平から上高地方・焼岳・乗鞍方面を楽しむ。下山途中で、明神岳をヘリが時間を掛けて警戒しているようだ。小屋に戻ると明神は、よく人が滑落しているそうである。昨日のテント場は、ゆっくりするような場所ではなかったので、小屋のすぐ近くにある2区画にテントを移動。ここは住所で言うと、岳沢1丁目1-1でテント一等地である、何とかテントを移動して、またまた半日の贅沢な時間を過ごすことができました。夜は、満天の星を見ることもできました、来年は、縦走できるかなー。