北ア霞沢岳
1日目
調布~沢渡P~上高地~徳本峠小屋(テント泊)
2日目
徳本峠小屋~霞沢岳~徳本峠小屋~上高地~沢渡P~(温泉)~帰宅
今回の山行はテント泊山行未経験者の練習山行を念頭に企画された。
徳本峠は上高地から2時間半ほどの上りで行け、テント泊装備の荷物を担いで登る初心者にちょうど良いこと、北アルプスでもなかなか行くことの少ない霞沢岳へ軽荷で登れることから計画された。
1日目:晴/夜中雷雨
上高地は観光客と登山者で賑わっていたが、分岐から徳本峠への昔道に入ると、うそのような静寂な空間。沢沿いに森の中を進むと、やがてつづら折りの上りが始まる。2か所の水場の沢を越え、更に上ってようやく徳本峠小屋の広場に出た。
今年100年を迎えた小屋は崩れそうだが静かで風情があり、少し雲のかかる前穂高の稜線が望める場所にテントを設置。明日に備えて早めに食事をして早々に就寝
。
2日目:曇り/雨
夜中、激しい雷雨だったが、雨は上がっていたので霞沢岳に出発。暗い中、つづら折りの急な上りが続くとようやく明るくなり、ジャンクションピークに到着。ここからは雨でぬかるむ森林帯の大きな上り下りを繰り返し、ロープの下がる急な直登をなんとか登りきるとK1到着。平行に走る穂高の稜線は雲が上がって見えたり見えなかったり。上高地側に続く六百山の稜線はなかなか険しい。そして前方二つ先のピークが山頂。なかなか遠く感じたが、下って上ってK2を経て計画時間通りに山頂に到着。穂高は相変わらず見え隠れ状態だが、先の焼岳はきれいに見えた。
この激しいアップダウンをまた帰るのか、とうんざりしたが、帰りはやはり行きより早く下山でき、結局全てほぼ計画時間通りであった。標高もそこまで高くなく、岩稜帯もないが、なかなか体力的に厳しい山で、すごく「歩いた」感のある山だった。
遠くで雷鳴がしてきたので、急いでテントを撤収し、大急ぎで峠を下ったが、分岐前で雨。
小梨平でのテント泊を考えていたが、雨も止みそうになく、明朝の山の眺望も期待薄ということで、このまま帰ることにした。
情報:
・徳本峠小屋のトイレは小屋2階の個室一つだけ。旧館のインターホンで水やビールを注文すると窓口に持ってきてくれる仕組み(宿泊者のみ)。
・電波はソフトバンク、auは入るらしいが、docomoは入らない。霞沢岳稜線上は電波状態が良い。
・水場までは結構遠く、みんな小屋で飲料水を購入していた。何度も濾過した安全な水らしい。
※島々から徳本峠までのルートの現状
小屋主によると崩落個所があり、更に電波が通らないので連絡手段がなく、危険なので通行しないでほしい、とのこと。