・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

聖岳~赤石岳(南アルプス)

2023/07/30(日)〜08/03(木)
報告者
比留麻
山域
南アルプス
ジャンル
縦走
天候
3日間ほぼ晴れ、下山口手前1時間雨
行程

7/30(日) 移動日
出発4:00⇒新静岡IC⇒畑薙第一ダム夏期臨時駐車場11:45発バス⇒椹島ロッヂ(泊)

7/31(月) 1日目
椹島ロッヂ6:00発バス⇒聖沢登山口6:15→聖沢吊橋7:51→造林小屋跡9:03→岩頭滝見台11:11→聖平小屋12:53(泊)

8/1(火) 2日目
聖平小屋4:51→小聖岳6:16→聖岳7:32→兎岳9:56→小兎岳11:09→中盛丸山12:25→大沢岳13:08→百閒洞山の家14:25(泊)

8/2(水) 3日目
百閒洞山の家5:00→百閒平5:52→大斜面下コル6:47→赤石岳8:13→富士見平10:23→赤石小屋11:01→樺段12:51→椹島ロッヂ14:16(泊)

8/3(木) 移動日
椹島ロッヂ6:00発バス⇒畑薙第一ダム夏期臨時駐車場⇒帰京

報告

聖岳から赤石岳の間には、兎岳、小兎岳、中盛丸山、大沢岳がそれぞれすくっと立ち上がり、ゆるく右カーブして連なっている。このうち小兎岳以外の5山はすべて百高山で、一山ごとが大きい。奥まっていて行くのが遠いし、アップダウンが大きいし長いしでなかなか行けなかったが、今回はほぼ晴天のなか、花の多い時期に歩くことができた。大変だが、スケールの大きい爽快なコースだった。すれ違ったのは7パーティーほどで、私たちと同じ時計回りは少なかった。

1日目:聖沢登山口から聖平小屋までは、前半は崩落個所もある急な登り、後半は平坦で高所とは思えない沢沿いの穏やかな道。聖平小屋はスペース十分で快適だがランチ以外食事提供はなく、買ったビールの空缶もトイレのペーパーもすべてお持ち帰り。先が長いのでビールは買えない。

2日目:この日が今回の山行の核心。聖平小屋から聖岳までは急で、とくに頂上直下はザレて長い忍耐の登りだが、聖岳手前からはずっと大展望の気持ちのいい尾根歩き。しかし展望が利く分、激登り、激下りが手に取るようにわかる。どれも登る前にこれでもかというくらい鞍部まで下っている。とくに兎岳と中盛丸山はアップダウンが大きい。全体に花が多く、とくに兎岳周辺はタカネビランジがこれまで見たことがないほどたくさん咲いていた。ピンクと白の両方が見られた。百閒洞山の家は宿泊者わずか8人。建物は3階建てで、広くはないが清潔。夕食は揚げたてのとんかつ、朝食弁当は天むすで、配慮の行き届いた快適な小屋だった。

3日目:百閒洞山の家から1時間弱で百閒平に着くと日の出。ぴったりのタイミングでみごとなダイヤモンド赤石に遭遇した。大斜面下コルからガレ場を登り、標柱のある広場で休んで最後の急登を登ると赤石岳に到着。たどって来た聖岳からの尾根や、富士山をはじめ360度見渡すことができる。赤石岳からの下山は、お花畑の急な下りから、登り返して赤石小屋、その先は長い樹林帯の下りで椹島ロッヂだ。最後の1時間は日が差しているのに雨という天気で、傘をさして下った。椹島ロッヂは入浴もでき電波も良好、食事も時間差で提供される第2回目は少人数で人は多くなかった。

聖沢登山口
聖沢吊橋
せせらぎで休憩
聖平小屋
小聖岳から聖岳
聖岳
聖兎のコルと兎岳
兎岳のタカネビランジ
兎岳
小兎岳から中盛丸山
中盛丸山から大沢岳
百閒洞山の家
百閒平で日の出。ダイヤモンド赤石
歩いてきた聖岳~大沢岳の稜線と百閒平
赤石岳
花の下山路