下ノ廊下~仙人池~北方稜線~剱岳(2日目)
阿曽原3:50~仙人ダム4:50/5:05~雲切新道最高点7:15~仙人温泉8:00~仙人池9:45/10:20~池ノ平11:00(テント泊)
9月20日(日)仙人ダムの雲切新道分岐を明るくなる5時に到着することを想定して、阿曽原を3時50分に出発。空には一面の星、今日も天気はいいようだ。
ダムの分岐点で少し明るくなるまで時間調整をして、雲切新道に入る。いきなりハシゴで壁を登り、少し行って仙人谷を橋で右岸に渡る。すぐに木の根が張った急登が始まる。平成17年に開通したばかりなので、まだよく踏まれていないので歩きにくい。やがて細いリッジ上の尾根にかかり、そこからしばらく登ると1629mの雲切新道最高点に着く。
ここまで登ると、白馬岳から鹿島槍ヶ岳の後立山連峰が良く見える。
山腹を横切るように下ると、白煙がもうもうと昇る仙人温泉の源泉だ。さらに谷に向かって下り、仙人谷を橋で渡り少し登ると仙人温泉小屋に着く。小屋の奥に露天風呂があってその背後に白馬連峰が望まれる良い所だ。
ここから仙人谷の左岸沿いに延々と上る。途中天井が薄くなった雪のブロックをくぐり、二股を左に入ってゴーロを登ると草原状に開ける。ここから木道になり程なく仙人池ヒュッテに着く。
仙人池の向こうには日本離れした裏剱が天を付くようにそびえている。すばらしい景色、絶景である。その景色をゆっくりと堪能して、緩やかな木道を登ると剣沢方面の分岐点、仙人峠に着く。ここからの眺めは更にすばらしく、裏剱の他に白馬岳から鹿島槍ヶ岳の後立山連峰が良く見える。眼前に池の平山を見据えて緩やかに池の平小屋へ向かう。左側には裏剱の絶景が見えている。一段下に湿原を配した、すばらしいロケーションの池の平小屋に着く。
時間が早かったので小窓まで上がろうか悩んだが、こんなにすばらしいところで泊まらない手はないということで、チンネが良く見える絶好の場所にテントを張る。まずは、ビールで乾杯。そのあと、夕方までぞくぞくとテントが増え、張る場所がない程テント場は大盛況だった。残照のチンネを見ながらゆっくりと夕食を摂り、寝床に就く。