・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

下ノ廊下~仙人池~北方稜線~剱岳(1日目)

2009/09/19(土)
報告者
浅井
山域
北アルプス北部
ジャンル
岩稜縦走
天候
晴れ
行程

扇沢6:30~黒部ダム7:00~別山谷出合9:50~十字峡11:05~仙人ダム12:30~阿曽原13:30(テント泊)

報告

9月18日(金)22時自宅出発。上野原近辺でやや混んでいたが、予定通り2時に扇沢駐車場に到着。上の駐車場は一杯だったので下の市営駐車場にテントを張って寝る。
9月19日(土)始発の6時30分のトロリーバスで黒部ダムへ行く。ダム方面の出口を見送ってトンネルを少し進み、登山者出口から外へ出る。天気は上々のようだ。
ここから黒部川へ向かって大きく下り。木橋で黒部川左岸へ渡る。後ろを振り向くと黒四ダムの大アーチが聳えている。内蔵助谷出合からが本当の下ノ廊下だ。しばらく行くと対岸に新越ノ滝が見える。この先、岩壁を削り掘った狭い水平道が崩壊している地点に差し掛かると、ここをハシゴで上がって大きく高巻く。さらに狭い岩壁の水平道を進むと、今回の第一のポイント、別山谷出合だ。10m以上もある雪のブロックが、黒部川まで散乱している。横断箇所にはハシゴが掛けられて安全に渡ることができた。この先も狭い岩壁の水平道を行くと、川幅が狭まり迫力の白竜峡だ。やがて幅を広めた川を単調に進む道となり、左側の滝で身体を濡らす所では、木の板で塞いであり濡れずに通過できた。そのすぐ先で左から剣沢が合流する。剣沢をりっぱな吊橋で渡る途中で対岸に目をやると、棒小屋沢が細々と黒部川に注いでいる。ここがかの有名な十字峡だ。
さらに岩壁を削った細い水平道を行くと、ガレで埋まった半月沢を渡る。その先で右下の黒部川を見下ろすと、はるか下に半月状に岩盤が削り取られた半月峡が見える。
対岸に地下発電所の送電線口が2箇所見えてくると、つづら折れの下り道になって東谷吊橋で黒部川右岸に渡る。ここから林道を少し行くと、仙人ダムの堰堤で再び黒部川を渡る。鉄の重たい扉を開けて施設内に入り、トンネル状の通路を行くと軌道を2箇所渡る。ここは、むっとした熱気が押し寄せ、自然の偉大さを感じるところだ。熊の侵入を防ぐための鉄状門を開けて外に出る。そとはダム関係のりっぱな宿舎が建っている。宿舎2棟を過ぎて平らな道を少し行くと、胸を付くような急登が始まる。急登を終えて水平道をしばらくいうと、沢状の下りになり阿曽原小屋の屋根が見える。草原状のテント場には、水道と水洗トイレがあって非常に快適な場所だ。まだテントは3、4幕しかないので、良い場所を選んでテントを張る。1時間ごとに男女交代制となっている露天風呂に浸かって汗を流し、ビールを飲んでゆったりとした気持ちでシュラフに入る。

黒四ダム
ダム下の黒部川を渡る
新越ノ滝
別山谷手前の水平道
別山谷の雪のブロックを渡る
白竜峡手前
白竜峡
十字峡手前の滝(濡れないように板がある)
十字峡
半月峡上の水平道
山の斜面のトンネルから送電線が出てくる
東谷吊橋で黒部川右岸に渡る
阿曽原のテント場と阿曽原小屋