・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

鷹ノ巣山

2023/07/08(土)
報告者
加藤隆太郎
山域
奥多摩
ジャンル
ハイキング
天候
曇り時折小雨
行程
報告

23-0708鷹巣山
 楽しみにしていた皇海山山行であったが、天候が思わしくない。大量の雨が予想されていた。残念な思いの判断で中止となった。さらに代替の山行も基本的に中止、個別に希望が有れば考えるということとなった。これが木曜日、金曜日になって「奥多摩ならどうにかなりそうですよ。」とのTさんの声に雲取山山行が急遽立ち上がった。それにKさんも参加してくれることになり雲取山へ後山林道から登ることになった。
 永山駅から立川は自分の感覚では30分あれば充分いけると思ったが道路が混むかも知れないと38分を見込んだ。しかし実際には25分ぐらいで立川着。新座からのTさんを拾って出発。車の中で今日の天気の話、雲取山山頂までの所要時間の話になる。雲取山までの時間は後山林道をどこまで行けるかにかかっていてここがどうしても明確にならない。万一この林道が入ってすぐ通行禁止になっていると山行時間は大幅に増える。天候と山行時間の不明確さから協議の末、行く先は鷹巣山へと変更となった。四季メールで流す。
 TさんKさんは共にアルパインが好きな同好の士であり、その方面の話で盛り上がっていた。確かに岩場の登攀抜きにある程度以上の山には登れない。高度が上がれば岩と氷の世界となる。そういえば昔三峠のゲレンデでアイゼンを付け手に軍手を履いて登る練習をしている人達を見たが、あの人達などは日本の冬の岩場に挑戦するか海外の高い山に向かう人達だったのだろうか。
 私は百名山程度で十分であるが二人の話を聞いているとまた良い年をして少しクライミングジムに行ってみたくなる。でもスタート地点に張り付くことが出来ずはがれてしまう実力ではどうなのだろうとまた考え直したりする。
 鷹巣山は何度か登ったが天気がよいと素晴らしい眺望だが、今日は見えないだろうと半分あきらめている。
 奥多摩湖到着雨は降っていない。水根沢林道に入っていく。今日はさすがにハイカーは少ない。ゆっくりと登って行く。沢沿いの道は気持ちがよい。水根沢を下に見ながらいく。1時間ほど歩いたところで一本たてる。Kさんがとても甘いゴールデンキウイを出してくれる。甘い。今日は蒸し暑く汗が出るので果物は特においしく感じる。「トマトは山頂でのお楽しみ。」とKさん。仕事柄やはり食にはこだわりがあるように見える。話がついついそちら方面に行く。また食の話はみんな興味が有る。
 雨には降られない。しばらく歩いて尾根に出ると風が吹きはじめた。結構強く汗が引いていく。途中樹林が切れると山脈がかなり見える。ガスがないからだ。これは山頂からも期待できるかも知れない。
 鷹巣山は途中危険箇所もなく訓練にはよい山だ。山頂には大学か高校のクラブ員らしい集団が休んでいた。写真を撮ってお昼にする。ここでおいしいトマトを頂いた。フルーツトマトまでは行かないそうだが充分おいしい。
 もしかして皇海山も降っていないのではないかと気にかかる。「調べますか。」とTさん「降ってますよ。」ある意味よかった。九州地方は線上降水帯に覆われてその雨の報道が多いものだからこの土日は雨が強く降ると考えたが、天気図をよく見たら関東甲信はさほどでもないということもある。
Kさんがコーヒー豆の焙煎を自分でするという話がどこかでつながって、Tさんと山の山頂でコーヒー豆をひいて飲む話から、モンベルの社長が山で抹茶を点てる話になり、Tさんはお茶が点てられることが判明、今度の薬師~黒部五郎の山行で抹茶を飲もうという話がまとまった。抹茶はそれなりの人が点てないとやはり味が大きく違う。今回の山でアトラクションというか楽しみが一つ増えた。そんな工夫は楽しい。
 Tさんの話を聞いていると自分は山行へ向けての準備が足りないと感じた。
 ザックの軽量化、適正な登山靴、靴下、食事の計画、だいたい今日の鷹巣山にしたってTさんが事前の訓練山行が必要だとのことで雨予報の中出てきているのだ。
 帰路渋滞もなく帰着、終わってみれば数分間雨に降られただけの良い山行となった。TさんKさんお疲れ様でした。またご一緒しましょう。