佐武流山
民宿4:45~林道ゲート5:00→林道三差路5:45→渡渉点6:40→ワルサ峰9:00→西赤沢源頭10:00→佐武流山11:10/30→西赤沢源頭12:25→ワルサ峰13:15→渡渉点14:50→林道三差路15:50→林道ゲート16:50
佐武流山は上信越国境の苗場山から白砂山の間にあり、この中では一番高い。
二百名山でもあるが山麓からは見えない、アクセスの悪さ、山の面白味?等、登る人も少なくあまり知られていない。そのため廃道になったが、20年位前に地元の方々とボランティアによって復活した。今回前泊した栃川温泉ヒュッテひだまりのオーナーが中心となって切り開いたと知り、たくさんのご苦労話を伺った。ちなみに物思平や土舞台などの変わった名称は、この方が付けたそうだ。私は廃道化した道や昔の生活道が復活したと聞くと、心が騒ぐ。
佐武流山も苗場山からの縦走も含めて10年以上前から計画していたが、天候不順で現地で断念。秋山郷にはもう5回目だ。Hご夫妻とは3度目、私的には残雪期を含めて5度目の挑戦だったので、確実な日帰り山行ルートにした。少し残念な気持ちはあるが、年齢や体力を考えてと思うことにした。
ここは林道歩きがネック。往復2時間半から3時間。実質の登山口となる渡渉点から約1000㍍を一気に登る。渡渉は雨の直後は困難だが、通常はロープが2箇所かかっているので安心だ。山頂まで前半は急登だが、特に難しい危ない所もない。カラマツ林から始まりワルサ峰までは急登だが樹林帯で案外涼しかった。ここは苗場方面の展望が開け気持ちが良い。そこから山頂までは時折北東方面の展望が開け、程よく樹林帯の日影もあり、縦走路に出ると足元にはミツバオウレンやイワカガミ、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ等々この時期の花が心を癒してくれた。出発して5時間半山頂まであと30分位の辺りで、やっと佐武流山の山頂を確信できた。特に特徴はない。だからなのだ。しかし山頂に立った時は、やっと来たぞ!と嬉しかった。昔より南西方面の木々が大きくなった様で笹も生い茂り、白砂山への縦走路は確認できなかった。しかし苗場山から谷川方面の展望は開け気持ちが良かった。下りも林道も長い。疲れた足で休憩を取りながら少々時間がかかったが、無事ゲートに到着した。この日出会ったのは、出発時と山頂でのソロの男性2組のみでした。