・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

南アルプス前衛の山 甘利山・千頭星山

2023/06/04(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
南アルプス前衛の山
ジャンル
ハイキング
天候
晴れ
行程
報告

23-0604甘利山・千頭星山
 6:10京王永山駅集合、いつもの山行に比べて時間が遅いがこれで間に合うはずである。時間通りに西山さんが現れる。すぐに出発。
 今日の山は甘利山・千頭星山、初めての山だ。車の中で聞くと西山さんも初めてとのことで楽しみだ。昨日「後山林道」に車で入って日帰りで雲取山を登ってみたかったのだが、金曜日から台風の影響で大雨が降り続き、林道を走ることが心配になり西山さんの提案で甘利山・千頭星山に行く計画になった。
 天気は晴れ、気温は丁度よく気持ちが良い。素晴らしい山日和だ。しかし、昨日から八ヶ岳に行っているパーティが有るが朝方まだかなり雨が残っている中よく行ったものだと思った。天気を読み切ってのことだろうか。東京でもお昼近くからは晴れた。昨日八ヶ岳Pからラインで天気は上々と入っており喜ばしいことだ。我々も今日は好天の山を存分に楽しみたい。
 気にかかるのは昨日の土曜日出かけるのを控えた人達が、晴れの今日、一気に外に出て渋滞が起きるのではないかということだけだ。
 中央道を順調に進み韮崎で下りる。下道をしばらく走り林道に入る。かなり登る。南アルプス前衛の山だが標高は甘利山1731㍍、千頭星山2139㍍ある。時折下ってくる車とすれ違う。県道だから山を越えて向こうからやってくるのかも、と西山さん。そうかも知れない。この時間に登って下ってくる人もいるのだろうか。
 駐車場について驚いた。かなり広い駐車場がすでに満杯で第2駐車場に止めて下さいとのことだ。40㍍ほどすすむと道沿いに車が止められる。ここに止め登山の準備をする。
 あたりは草原が広がり唐松、白樺などの新緑で大気が澄み切り実に新鮮だ。緑に陽があたり輝いている。ここいらは平坦で奥になだらかな山が見えている。少し歩くと緑に塗られたロッジがあり童話に出てくるような景色をつくっている。
さらにお目当てだったツツジが登山道の両脇に登山道入り口からたくさん咲いている。登山口付近では満開にはもう少しだが、これはツツジに期待できる。
どうやら今日の車の多さはツツジ目当ての人達らしい。足を止めて花に見入っている人達が多い。
登山口から30分ほどで甘利山山頂につく。富士山を背景に韮崎の街が広がっており低いツツジと背の高いツツジが競い合うように咲いている。期せずして写真タイムになる。
千頭星山をめざす。芝生のように笹が茂っている。山道はなだらかで奥秩父の風景に似ている。きれいな山だ。平坦な道をしばらく行くと登りになるが長くは続かない。山道がハイカーにやさししい山でもある。この山は地元の方に広く親しまれているに違いない。
10:30千頭星山に到着。昼食にはまだ早いのでもう少し昼時間に近づくまで歩くことにする。しばらく歩くと甘利山の山頂が谷を隔てて見える実に気持ちよさそうな斜面が有った。ここで昼食とする。
西山さんといろいろな話をしたが、このとき「角幡唯介」の本の話を聞いた。帰宅してから調べたが「極夜行」「空白の五マイル」「探検家とペネロペちゃん」などどれもこれもとても興味を引かれた。おもしろそうだ。先々週は坪田さんに「中島岳志」の「思いがけず利他」を教えてもらった。山行の副産物で自分が知らないおもしろい本を教えてもらった。
長い下りで退屈な時や帰りの車の中でいろいろな話になるが「自分が好きだったアイドル」「子どもの頃みていたテレビ番組」「記憶に残っている山」「おいしかった昼飯」「よく見るユーチューブ」などに「おもしろかった本」も加えて良いかも知れない。
途中私が道を間違えたりしたが13:30には駐車場に戻った。これなら渋滞を避けられるかも知れない。渋滞は苦手だ。眠くなって困る。
しかし今回確認したことは会話で話し続けていると全く眠くならないということ。西山さんありがとう。
天気に恵まれ美人の山を歩きました。本当に今回は「あなた美人だね。」と言いたくなるような山でありました。西山さん良い山をご一緒いただきありがとうございました。またお願いします。