雷鳥沢泊・春の立山・雄山
23-0503 雷鳥沢泊-立山(雄山)
調布西友横で午後8:30集合終了、車の荷台がSさんの荷台方が広いのではと急遽変更した。この四月からSさんは東京住まいだ。これからの山行が楽しみになる。何しろ企画の鬼が企画部長なのだから期待が高まるというものだ。
12:00少し過ぎ到着、扇沢は無料駐車場がほぼ満杯だったので、有料駐車場のトロリー入り口とトイレ近くに駐車する。東京はもう温かいがこちらはそうはいくまい。私は寝袋を出そうかととも考えたがザックをひっくり返すのが面倒でやめシュラフカバーを取り出して休んだ。これはうまくいった。車での仮眠は眠れないことが多いが今回はおかげで比較的によく眠れた。
翌朝7:00のトロリーバスで出発。扇沢室堂間12600円、昨年9月Yさんと来た時には9千円台だったのが値上がりしたものだ。Yさんに乗車券を前もって買っておいてもらい助かった。有料駐車場もほぼ満杯、外国人の姿が目立つ。中国韓国の人は言葉で、インドや東南アジアの人は見た目でわかる。朝早めの便はハイカーの姿も多い。周囲の高山には雪が残っている。扇沢駅でバスを待って並んでいるとき一つ1200円のお弁当を売りに来た人がいたが声掛けが面白かった。買う人は少ない。
トロリーバス、ケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスと乗り継いで室堂に到着。雪の大谷は今年は雪が少なく壁は低いそうだ。それでも見学したい人は多い。
名だたる山山が眼前に迫る。夏もいいが春のこの季節もいい。山々には雪がかなり残っている。スキー、ボードのシュプールがあちこちに残っている。荷物を担いで雷鳥沢のテンバまで歩く。Yさんがテントの本体とポールを持ってくれた。それでもフライを入れたバックを持っているので歩きにくい。雪の斜面を慎重に降りていたら、後ろから来た人がいとも簡単にすたすたと下る。なんだ平気なんだ。と気づいて我々もすたすたと下る。
途中観光客とハイカーたちの人だかりがある、次第に近づくと冬毛のライチョウが2羽餌をついばんでいる。冬毛のライチョウは初めて見た。少し黒い夏毛も顔を出し始めていた。
今日は特に予定はなく、テントを張れば後は入山祝いの宴会だけだが、テントを張って山々を眺めていると少し歩きたくなり3人で剣の見えそうな尾根を目指して歩いた。一人はテントキーパー。
小一時間歩いて尾根を回り込むと剣岳が見事に見えた。向かいには奥大日岳がそびえる。良い足慣らしになった。
テンバに戻るとテントキーパーがとても強い紫外線を浴びて寝ている。顔が真っ赤に焼けている。後でこれは痛そうだ。3人はここから温泉に入りビール買い出し。テントキーパーは昼寝の続行を選んだ。
温泉は最高だった。ゆっくりつかり山の景色を存分に楽しんだ。
午後2:00過ぎから入山祝いの用意、と言ってもKさんが一人でやってくれるのをほかの3人は見ているだけだが。三食なます、具たくさんのアヒージョ、チジミ、野菜たっぷりの肉鍋と、山の中とは思えないすごいごちそうが続いた。そしてこれは後で知るのだがこの経費が一人わずか500円なりだった。びっくりした。Kさん本当にお世話になりました。重かったでしょう。
これらを肴に山を眺めながら飲むビール、これは誰が見たって極楽浄土の世界だ。ゆっくりと時間が流れていく。
Sさんの名古屋時代の山岳会の方が近くにテントを張っていた。こちらの方々は雪を掘ってテーブルを作成しそのうえで宴会をしていた。よく見るとテーブル、風よけの雪ブロックがテンバのあちこちに作られている。各山岳会の研修を兼ねてのものと思われる。我々はそう言ったことは一切せずに時間をひたすら楽しんだ。