八ヶ岳 縞枯山→坪庭
22-1218日 縞枯山→坪庭散策
6:00調布集合、まだ薄暗い天気だ。先ほどまで雨が降っていたが止み、まだ雲が厚い。
途中から日が差し明るくなった。中央高速道路から見える山々がくっきりとしている。どの山もうっすらと雪が残っているようだ。
今日は調布から4人が出発、北八ヶ岳ロープウェイ乗り場で重本さんと合流する。高速から見ると見事に晴れ渡っているが、山の上の方は黒い雲が覆っている。この雲が切れてくれると良いのだがと思う。
今シーズン初めての雪山なので前日準備に少しばかり手間取った。何を持って行くか、何を着ていくかだ。着けていく予定だった手袋が片方見つからない。仕方ないので小さめで動きが悪くなる手袋を持って行くことにした。小さめなので手袋を重ねるのがおっくうになり、この手袋だとつい重ね履きを省略しがちだ。気温に依るが大丈夫だろうと重ね履きを省略した。今考えると前シーズンの終わり頃手袋は、中の毛糸の厚手手袋と外側の3本指のミトンを購入しようと考えていたことを思い出した。この対応を忘れていたのだ。せめて手首に張るホッカイロを持って行けば良かった。
舟久保さんと私は先月の関西百名山ツアーで重本さんに会っているが、大嶌さんと吉村さんは久しぶりのようだ。久闊を叙している。大分遅れてしまい重本さんを待たせた。山道に入ってから先行車の速度がとても遅かったのが遅れた一因だ。その他に時間を取った記憶はない。「行く山を間違えたかと思いましたよ。」重本さんが言っているがみんなスルーしている。
ロープウェイ乗り場でチケットを購入する。往復2100円がJAFのカードがあると割引がもらえて1900円になった。吉村さん下りは歩きたそうだったが、他のメンバーはそうではない。スルーしている。
ロープウェイの中で乗務員の女性が「今日は風が強いのでロープウェイが揺れると思いますのでどこかに掴まって下さい。」と言っている。外を見ると風が強そうだ。時々がくんがくんと揺れる。ロープウェイが上に止まり箱から下り始めると「気温が下がっていますので気をつけて下さい。」と外の係員が言っている。先ほど車で上がってくる時車外の気温は-3度、ロープウェイの山頂駅内で-10度だった。
アイゼンを着けて歩き出すが、風が強い。おそらく今は-15度ぐらいか、粉雪が顔にあたって痛い。-15度で風に吹かれると体感温度は大分下がる。歩いていないと寒い。30分ほど歩く。時折強い風に吹かれると思わず身体がよろめく。北海道の十勝岳で吹かれたほどではないが寒さが身体に痛い。
「登れないことはないと思いますがこの状況では登っても楽しくないので止めましょう。」重本さんが言う。確かに厳しそうだ。私がリーダーだったらどの時点で登ることを取りやめただろうか。こういう判断の時期も大事だと思う。メンバーに反対意見はなく縞枯山登頂はあきらめる。
戻っていき山頂駅付近であちこちに歩いてみる。積雪は厚い所では腰ぐらい有る。坪庭のコースを少し歩いてみようか等と言っていると、「森林浴コース1時間、これがいいんじゃないですか。」と重本さんが看板を発見してくれた。あちこち散策していた全員集合で歩き出す。「森林浴だから樹林の中で風が弱いのではと思いますよ。」なるほど。
歩き出すと多く人とすれ違う。このコースを選んだ人達が多かったことが分かる。この天候では長いコースはあきらめたパーティが多かったのだと思う。30分ほど歩くと森林浴展望台があった。ここで引き返す。結果として丁度良かった。
私はこの時点で指先がかじかんでしびれていた。みんなの手袋構造をまた教えてもらったりした。このしびれが実は翌日まで残っている。軽い凍傷かも知れない。常々手袋が大事だと言われているのだが今回は身をもって体験した。
すれ違う人が飲み物をショルダーベルトに付けている場合、例外なく凍っていた。中にコーラを付けている人がいたが見事に上まで氷結していた。我々の飲料も凍り付き渇きも感じなかったが、私など一滴も飲まなかった。これが長いコースであったらサーモスのお湯しか飲めなかったことになる。冬山のサーモスが必携な理由だ。
今シーズン初の雪山、いろいろな学びのあった山行でした。みなさんお疲れ様でした。次の雪山は穏やかな天候の下で山行したいですね。