・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

日向山夜間ハイク

2022/12/03(土)
報告者
加藤隆太郎
山域
奥多摩
ジャンル
夜間ハイキング
天候
晴れ
行程
報告

22-1203土 日の出山夜間ハイク
 午後12:30集合とは山の集合時間にはまずない時間だが、今回はヘッデンを使用する夜間ハイクだ。
山を趣味とする人なら山行中に暗い中を歩いた経験があるだろう。早朝は良くあることで午前4:00から場合によっては午前3:00から歩き出すこともある。そんな時はヘッデンのお世話になる。反対に夜間の場合は、計画を狂わせての行動となっていることが多い。メンバー内に不調者が出た、山行中に負傷者が出た、道に迷った場合など登山計画が大幅に遅れ夜間行動を余儀なくさせられることがある。そのような場合大きな危険と隣り合わせの山行となる。そんな時のために夜間行動に慣れておくというのが今回のねらいだ。
また忘年会も山行後ある。
12:30数分前の電車で全員が集合した。篠塚リーダーから本日のねらいと班分けについて話があり出発した。篠塚、味岡、松澤、瀬川、畠山、吉田、加藤、天野、甲田、中島この順番で歩き出した。
日向和田駅を出て神代橋を渡り、梅の公園を過ぎる。
この公園は二十年ほど前まで梅の季節にはたいそうな人出で賑わったが、平成21年にウメ輪紋ウイルスの感染がこの地に於いて日本で初めて確認され、他地域に広がると重大なことになるとほとんど全ての梅の木が切られてしまった。眺めてみると植え替えられた梅の木々が見えるがまだ幼木に見える。全盛期にはまだ遠いのであろうか。
1時間40分ほどで三室山、四季の方は日の出山への途中の小ピークとしか考えないであろうが、以前日の出山に登った時この山だけを登りに来た方がいた。そんな低山歩きもあるのだと知った。往復で3時間20分、体力が落ちて高山が難しくなった時の低山歩きの一つにと覚えている。
さらに1時間40分ほどで日の出山、途中あまり登りらしい登りがないが日の出山の8合目あたりから階段状の登りがしばらく続く。少し息が上がって山頂につく。気温は低めでとても気持ちが良い。西に夕日が傾きかけている。富士山が山に隠れてわずかに山頂が望める。東屋で休んだがみんなの顔が夕日で赤かった。気温計は摂氏6度で息が白い。日の出山山頂には宿泊施設があり寝具が羽毛布団だと畠山さんが話している。畠山さんはそこで女子会を企画したようだ。
私は日の出山に真冬に来たことがある。天気は雨から雪に変わり気温計は0度、さすがに今日登ってくる人はいないだろうと思っていたら二人の登山者に出会った。一人はトレランで帽子もなし、髪がびっしょり、これから「つるつる温泉に行く」と走っていった。こんな日に物好きな人だと思った。が、あの人だってこちらを見て同じような感想を持ったのではないか。
日の出山山頂で夜間ハイクに備えヘッデンを頭に付ける。
このコースには巻き道が完備されているようだ。麻生山は巻いていく。しだいにあたりは暗さを増して月が明るさを増す。一人また一人とヘッデンが点けられる。昔ヘッデンは単3電池4本で豆電球だった。明るさも知れたものであったが今のヘッデンは明るい。ペツル、ブラックダイヤモンドなど明るいと思っていたが今見ると200ルーメンぐらいで現在では明るい方のヘッデンとは言えない。
時折見える夜景がきれいだ。湿度の関係か灯火がゆらめいておりとても美しい。空には半月と金星が明るい。
金比羅尾根を下っていく。これも2時間弱のコース。コースは割と安全なのでおしゃべりに花が咲く。畠山さんと鈴木さんは共通の知り合いがいた話で盛り上がっていた。
夜間と言うことで体験談がおもしろかった。
①狭い一本道でパーティの一人が「みんなは登ってきて、私はここで待っているから」その道の傍らで待つことになった。残りのメンバーは30分ほどでピークから戻った。途中下っていった女性ハイカーとすれ違ったので「今女の人が一人来たでしょう」「エッ見てないですよ」狭い一本道気づかないはずがない。下っていく女性を見たのは3人、3人は見ている。下で待っていた女性だけが見ていない。どこへ行ってしまったのか。
②真夜中ハイクで一人遅れた人を山頂で待っているとヘッデンが一つ登ってくる。遅れた人が山頂に到着したので「あなたのヘッデンがよく見えたよ」というと「エッ私ヘッデンは点けてないよ。今日は月が明るいから」」確かに満月に近い良く晴れた夜、ヘッデンなしでこの山道は登れる。ではあの光は何だったのか
③七丈小屋で泊まるとといつも小屋の中を人が走り抜ける夢を見る話。
山の不思議な話集めてみようか。

琴平神社を過ぎると両側に椿と山茶花が咲いており花のトンネルとなっている。明るければさぞきれいだろうと思われるが、夜の花の香りも良い。鈴木さんが「これは椿かしら山茶花かしら、椿は花首から落ち山茶花は花びらから落ちると言うけど」たしかに今回は山茶花が多かったようだ。花びらが落ちていた。開花時期で言うと椿が12月から4月、山茶花は10月から12月となり、椿の花が筒状で立体的で厚みがあり、山茶花の花は平面的でうすい。さらに葉の裏に葉脈に沿って毛があるのが山茶花、ないのが椿だそうだ。今度見てみましょう。
武蔵五日市駅に到着、次の発車まで25分もある。みんなで、どうします?缶ビールの話です。結局みなさん駅ナカのコンビニでビールとつまみを買ってベンチでグビリ、車内でちびりと頂きました。つまみもいろいろなのが回ってきて楽しかった。ビールをスマホを見ていて買いそびれた瀬川さん「それならそうと言ってよー」と残念そうでした。
立川に到着、ここで忘年会を催すことになり串カツ屋で座席があった。土曜日の8:00過ぎだから混んでいる。良く席があった。立川だから飲み屋も多いけども。
ここではそれこそいろいろな話が出た。
私が興味を抱いたのは海外の山の話。これから展開できるかどうかは分かりませんが。
とにかく夜間ハイク、忘年会とても楽しい山行となりました。
篠塚リーダーありがとうございました。参加の皆様お疲れ様でした。