関西百名山ツアー 八経ヶ岳
22-1104八経ヶ岳
今日は八経ヶ岳に登る。八経ヶ岳は奈良県にあり世界遺産吉野熊野国立公園の中にある。大峯奥馳道の一部を歩く。大峯奥馳道は吉野と熊野を結ぶ大峰山を縦走する修験道の修行の道、約80㎞に及ぶ古道をさす。その道中に弥山、八経ヶ岳がある。
4:00起床5:00出発、182㎞を走る。運転お疲れ様でした。駐車場には9:00過ぎに到着すでに車がかなり駐車している。ここは行者環トンネル西口、「ぎょうじゃがえし」と読むそうだ。登山口を入ると紅葉が見事だ。今日も素晴らしい天気、ほぼ快晴だ。赤や黄色の葉が朝日に輝いている。
尾根に出るまでは上り一方だ。弥山への道標をいくつか数えて登る。尾根に出てからは山々の景色を楽しみながら歩く。弥山の少し手前から苔の密生している場所がある。ここの苔は背が高い。5cmから8cmぐらいありそうだ。12:00ごろ弥山頂上に到着。大きな弥山の看板の前で写真を撮る。立派な頂上小屋もある。休憩のためのベンチやテーブルがたくさんあるので多くの人が休憩している。もう一週間もすると無人になると記されていた。
私は小屋の入り口を探して引き戸を開け呼び鈴を鳴らす。目の前に登山バッチの見本が飾ってある。3種類ある。弥山、八経ヶ岳、吉野熊野国立公園のバッチの3種類だ。しかし呼び鈴を鳴らしても小屋番の人は出てこない。後から来たご夫婦と思われる男女の方も「いないのですかね」と奥をのぞき込んでいる。私がバッチを見ていると「バッチが買いたいのですか?」「そうなんです。」「それなら下の駐車場のところで売っていましたよ。一つ500円でしたよ」ここでは700円とある。「下で買うのがお勧めですね。」「そうですか。ありがとうございます。」一つ700円なら三つで2100円、500円なら三つ買っても1500円か。下で買おう。
弥山には登頂したが八経ヶ岳はここではない。しかしザックを下ろして何かもう山頂についたような気分になってしまった。重本さんは「私はここで待ってます。行ってきて下さい。」と言うし、誰だか「八経ヶ岳はすぐそこですよ。」と言うし。私たちはザックをデポして極軽い気持ちで八経ヶ岳に向かうことにした。
はじめは一気に下る。実際はたいした距離ではないのだろうが一度気持ちを緩めたので長く感じ空身なのに疲れた。一気に下って登る。
八経ヶ岳山頂、近畿最高峰標高1915m、近畿とは大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、三重県、滋賀県、和歌山県の7府県。八剣山、仏経ヶ岳の名前でもある山だ。山頂の看板の横に錫杖が立っている。修験道の修行の場であることを示している。
往復約1時間で弥山へ戻る。帰りのほうがとても近く感じる。
みんなで集まって昼食をとる。最近山で摂る昼食への考えが少し変わったように思う。一人で歩いているときはいろいろなものを持っていって楽しんで昼食をとろうと考えたことはなかった。グループで登るようになってもカップ麺一個の昼食が長く続いた。最近はできるなら幾種類かの食料を持っていこうと考えるようになった。そのほうがおいしいし楽しい。今回は干した杏がおいしかった。マンゴウはおししいが量が少ない。このように考えが変化したのは女性のメンバーと登るようになったためだ。登るたびに何かしらデザートを用意されていて、我々にも分けてくれる。それが結構おいしく楽しいのだ。あまり手間をかけるわけにはいかないが工夫はあったほうがよい。そういえば簡単な調理をしようと考えたこともあった。続かなかったが。
下りは見事な紅葉の錦の世界を下る。何枚も写真を撮ったがこの美しさの何分の一しか写せない。
時間が少し気になる。理由は駐車場の人がいなくなってしまうのではないかということ、人がいなくなるとバッチが買えなくなる。16:00過ぎに駐車場に到着した。私はすぐに売店へ向かう。売店は戸締りがして会って回り込むとトイレに一人人がいる。「バッチが欲しいんですけど」「今ここが終わったら帰るところだったですよ。どれがいいですか?」「三つください。(たしかに山頂と同じバッチが500円だ)」三つ買ってしまった。
今日の宿はここから77㎞道中はいろいろな話で盛り上がる。一つのメインの話題は橋爪さんの初孫の話だ。名古屋に暮らすご子息にお子さんができたとのことで今度お孫さんを見に名古屋へ奥さんと行くそうだ。孫はとてもかわいいらしい。
甲田さん「お子さんの時もかわいかったですか?」橋爪さん「いや子供の時はこんなにかわいいという感情は持たなかったですね。この子はモーツアルトを聞かせると表情が変わるんですよ。ほら今ね変わったでしょう!!」
宿で寝るときもスマホの待ち受けがお孫さんなのでそれと、動画を見ている。
「かわいすぎる!!」と時折つぶやく。なかなか見事なおじいちゃんぶりだ。
重本さんのお子さんも相次いで結婚されるようだがどんなおじいちゃんになるのか楽しみだ。
もう一つ、山に行く女性たちは実務能力が高い。宿へ向かう車の中で。
橋爪さん「今日は金曜日だから今日の食事の場所予約しておいたほうがいいですね。甲田さんお願いしていいですか。」甲田さん「大体19:00ぐらいですかね。宿につくのが。」スマホをいじる気配「もしもし5人なのですが予約することができますか? 今車のからなんですがそちらに向かっているところです。19:30ぐらいには行けると思うのですが、少し遅れることもあるかもしれません。よろしくお願いします」短時間に評価4.1の宿に近い店を見つけて予約を取ってくれた。
最終日の夕食時には食担としておいしい夕食を沢田さん舟久保さんと、(もちろん男性陣も手伝いましたが)用意していただき、さらに5合のお米を持ってきてくれて全員の朝昼のおにぎりまで作ってくれた。さらに途中から参加人数の変わる今回の山での宿泊費交通費の往き帰りの旅費の計算も苦も無くやってくれた。
ここまで書いて思い出したがこの日のお店が何というか少しマニアックなお店だった。料理お酒はおいしく文句はないが、主人が偏屈オヤジ風だ。客の言うことを平気で否定する。値段が一切出ていない。聞いてもはっきりしたことを言わないのだ。
メニュウは茹で落花生 小松菜 タコと野菜のぬた 厚揚げの煮物 白子 サシミ 豚肉と野菜の炒め物 ウナギの白焼 キノコご飯 ビール 日本酒酔鯨(発泡日本酒)もう一つの日本酒の名前は忘れた。こう書いていくとなかなか考えられたお品書きだ。
大満足の八経ヶ岳山行でした。重本リーダー、皆さんありがとうございました。