・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

信越 雨飾山

2022/09/25(日)〜09/26(月)
報告者
加藤隆太郎
山域
信越
ジャンル
秋山登山
天候
晴れ
行程
報告

22-0925-26 上越 雨飾山
 調布朝8:00集合は大分楽だ。荷物があるので駅に着いてから外に出るまで5分かかる。8:00ぴったりに集合して素早く出発した。雨飾山キャンプ場まではかなり時間がかかる。確かに山頂からは日本海が近く見えるので調布からは遠い訳だ。
 つぼさんの得意な裏道で所沢から関越道に乗る。三連休の最終日だが結構車が走っている。
 山道をかなり奥に進んでいく。狭い道を下ってくるのはおそらく我々の目指すキャンプ場からの帰りの車だろう。キャンプ場に到着してから見る間に車が減っていく。1時間ほどの間に十数台あった車が3台ほどに減ってしまった。キャンプ場は上下二段に分かれて下は予約が不要、上は予約が必要で少し値段が高い。下は一人1300円だが上はそれにプラスしてテントの場所代金がかかる。下には私たちがテントを張った時点で二張りしかテントがなかった。今日は陽が当たるところはまだ暑いが日がかげると急に寒くなる。
到着が午後1:00なのでまだ酒には早く、コーヒーなどを飲みゆっくりする。ここからは雨飾山は見えない。前衛の山に隠れている。少し見えている山がもしかしたら雨飾山の一部かも知れない。キャンプ場の人の話では昨日までは雨だったようで今日晴れたという。ついている。ここの水は飲めないと聞いていたが、炊事場の水は飲めるそうだ。助かった。つぼさんが2㍑の水を重い思いをして途中求めたが使わなくて済みそうだ。

 登山の核心は山頂までの道中にあると思うが下山して思い出そうとするとなかなか十分には思い出せないことが多い。これが私のまだまだ修行の足りないところだと思う。雨飾山の登山道には指標がついているのだが、11分の1から始まっている。11分の1が400㍍だ。4400㍍歩くと頂上と言うことだ。初めのうちは道がほとんど水平で距離を稼げるが11分の3からは次第に傾斜がきつくなる。初めのうちは沢に近くなので水が多くぬかるんでいる。あちこちに1㍍近くにまで葉を大きくした水芭蕉が見える。次第に川を離れ高度を上げていくが少し登ると今度は沢に向かって一気に下る。沢をまたいで対岸を上る。ここからは急坂となり梯子が何カ所もある。時折振り返ると素晴らしい景色が広がるようになる。遠くに北アルプス、近くに金山、顔を出しているのは火打岳か。
 雨飾山自体が大きく岩肌をさらしており独特の姿だ。尾根に出て笹平にでる。休憩にちょうど良い。雨飾山の頭頂部が間近に見えそこに至る笹藪の中の道が山頂まで見通せる。山に取り付いている色とりどりのハイカーたちの姿が見える。紅葉の秋が迫ってきている。杉林をあまり見ないこのあたりでは草紅葉、広葉樹の紅葉は見事だろう。
 山頂は風が少し強い。おかげでガスが取れた。笹平の方を見ると「女神の横顔が見える。」と喜ぶ人がいる。そういえばmakiさんも「女神の横顔」を見ることが出来たとラインで言っていた。のぞいてみると確かに女性の横顔が今通ってきた山道でくっきりと描かれている。女性のパーティが食事をしている。時計を見ると9:00だ。昼食ではなく朝食を摂っているのだ。
 山頂から北西の方を見ると富山湾が大きく見える。こんなに日本海が近い。遮る物もない。丹沢からの眺めに似ている。これぐらい海に近いとやはりガスや雨は多いだろうと思う。充分山頂を堪能して下山する。昼食はかなり下った中腹でとなった。
 雨飾山もとてもよい山であった。百名山で展望のきかないことはあったが登ってつまらないと感じた山は未だない。ほとんどの山が大きく懐が深く姿が良く展望が素晴らしい。今回も大満足の山行となった。大嶌リーダー、坪田さんありがとうございました。