・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

南アルプス 塩見岳

2022/09/10(土)〜09/11(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
南アルプス
ジャンル
秋山登山
天候
晴れ
行程
報告

22-0910-11 塩見岳
 9日19:30ひぐま宅へ到着、荷物を積み替えて出発する。
 目的地に近づくと雨脚が強まる。真っ暗な中なるべく濡れていない場所を探しテントを張る。忘れ物ランプ、タオル、マットこれがなくて冷たくて眠れなかった。途中トイレで起きると星が出ている。明日は大丈夫かも知れない。

5:00起床、テントをたたみ塩見岳登山口への林道ゲートへ向かう。5:30ぐらいにゲート前に到着した。広い駐車場だがすでにかなりの台数の車が駐車している。重本さんはここに昨夜車中泊だ。
天気は本日も恵まれそうだ。山がよく見える。登山口までは林道を2㎞歩くが、自転車で行く人がかなりいる。幌尻岳では林道19㎞を歩いたのでたいした距離とは思えない。ゲート前、登山口にもトイレがある。ゲート前で出発前の写真を撮って出発。
今日は塩見小屋までコースタイム6時間の行程だ。はじめの3時間は樹林帯を行く。三伏峠(さんぷくとうげ)、三伏峠小屋を過ぎ三伏山から展望が素晴らしくなる。昨夜は皆良くは眠れていないので少し疲れやすい。合計6時間で塩見小屋に到着。
 良く晴れている。明日に期待が出来そうだ。夕食は17:30から。
 小屋で私は登山バッジと皆さん500ミリリットルのビールのビールを購入、小屋は夕食付きで11000円、500CCのビールは1000円だ。小屋の前でお酒をたしなむ。たしなむなどという言い方は自分には合わないと思うが最近はそんな言い方ができる気がする。ビールを飲むのは久しぶりだ。今日は汗を沢山かいているので飲める。運動をしないとビールは飲みたいと思わない体質になってきた。
 塩見小屋のトイレは全く臭わない。臭わない理由は、携帯トイレの利用だ。トイレはすべてその度に袋に入れて始末するからだ。携帯トイレ袋は小屋でくれる。これはなかなか良い。水は天水らしいが無料である。水は煮沸して飲むよう記されているが、重本さんがもっている浄水器がこういうときは便利だ。水を入れて上から濾過器を上から押しつけで浄水を作る。500CCの浄水が20秒ほどで出来る。
 翌朝3:30に起床。とはいうものの昨夜は午後8:00前には就寝したので二人とも早めに起床している。午前4:00に女性4人グループが出発、我々は少し遅れて出発、ヘッデンを点けて歩き出す。ご来光を仰ごうということだ。次第に山道は岩になってくる。遠く上の方にヘッデンの灯りが時折見える。次第に明るくなってくる。
 塩見岳には東峰と西峰がある。東峰で日の出を待つ。雲の彼方が強い朱色に染まり白熱の太陽が昇る。一瞬にして光が差し見通せる限りの遙か彼方までの広さを照らす。右手の方には富士山が大きな姿を見せている。ご来光は何度見ても良い。重本さんは柏手を打ち太陽と富士山を遙拝している。そんな気持ちになる光景だ。天照大神とは名前の通りだ。
 東峰と西峰を登頂する。
 降りて小屋へもどる。お湯を沸かしゆっくりと朝食を摂る。私は朝からカップ麺を食べていたがまたパンを食べコーヒーを入れて飲む。光が溜まっているように明るい。登ってきたご夫婦に重本さんが声を掛ける。とにかくひぐまさんと重本さんは人を見れば話しかけるのでさまざまな情報が入ってくる。
 このご夫婦は今朝早く駐車場を出て今小屋に到着した。これから山頂に向かい日帰りで戻ると言うことだ。話の中で「幌尻岳登ってきました。」との話になる。私たちの前に登ったようだ。ひとしきり幌尻岳の話になる。そういえばこの3人で幌尻岳に行ったのだった。どうやら私たちが登った後、新冠陽希コースも通行止めになったらしい。幌尻岳に向かう3コースともが通行止めになったということだ。私たちは運が良かった。確かに北海道はすごい雨だったから、札幌に来てからも降っていたもの。
 私は新冠陽希コースの登山バッチを手に入れていた。イドンナップ山荘の脇にある記念碑と撮った写真、幌尻岳山頂と撮った写真二つを貼付して新冠山岳会に送り2000円も送ると送付されてくる。デザインは記念碑と同じで山と田中陽希さんが描かれている。
 登山バッチは百名山の途中からほしくなったのでそれまでに登った山々のバッチはない。それはそれで仕方ない。
 塩見岳、とても良い山でした。重本リーダー、ひぐまさんありがとうございました。