・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

北ア南岳~大キレット~北穂岳~涸沢~横尾~上高地

2022/08/21(日)〜08/23(火)
報告者
甲田
山域
北アルプス
ジャンル
夏山登山
天候
晴れ後雲 
行程

8/21 新穂高温泉5:15→白出沢出合7:20→滝谷出合9:00→槍平小屋10:30休憩11:00→南岳小屋16:30
8/22 南岳小屋5:15→長谷川ピーク7:10→北穂高小屋9:20休憩10:40→涸沢小屋13:40休憩14:20→横尾山荘17:00
8/23 横尾山荘7:30→上高地10:40→バス11:00→新穂高温泉12:40

報告

今年の北アルプス山行計画、天候不良で2回見送りになり、3度目の挑戦です。
それも 南岳から大キレット、穂高山荘、ジャンダルム通過の西穂高岳まで。リーダーは穂高山荘から白出沢のガレた道を下るより良いのではと提案されました。どちらも初めてで私にとってはハラハラドキドキで 大キレット通過後の歩きで判断をお願いしました。ただ、願ってもない機会で 頑張るしかないと腹をくくって望みました。
大雨で出発は1日ずらし、新穂高温泉近くの民宿に前泊、心身ともゆっくり準備出来ました。
初日 新穂高温泉から右股林道を歩いて槍平小屋へ。その後 南岳新道を1000メートル登ります。高度を上げるにつれて、急登になり 南沢 樹林帯 鎖 梯子のある岩場 ガレ場をゆっくりと登っていきます。途中 雨にも降られましたが、短時間ですみました。
南岳小屋での受付時に翌日宿泊予定の穂高山荘がコロナでの営業休止を知り、予定変更。横尾山荘に空きがあること確認出来て一安心しました。
天気が晴れて、夕食迄の時間に南岳へ登りました。槍の穂先もしっかりと現れ 大キレットや遠くに見える北穂高小屋 前穂の北尾根方面 常念岳も確認でき 雷鳥家族7羽とも会えました。
2日目 晴れています。朝5時出発 獅子鼻岩でご来光 いよいよ大キレッへ。リーダーの後を慎重に降りて行きます。この道が名のないガレ場なら普通に歩けるのですが、大キレットと言うので 初めは緊張感でいっぱいでした。岩の白丸マークとリーダーの足運びを見て続きます。確保する岩や鎖はしっかりとあり、三点確保で大丈夫と自分に言い聞かせて進んで行くうちに、緊張がほぐれて楽しめるようになってきました。キレット最低鞍部では 振り返ると薬師岳 双六岳方面もバッチリ見えました。途中 長谷川ピークの乗り越えも無事通過。高度感は思っていたより無かったです。北穂高小屋が真上に見えてからの最後の登りは清楚なトウヤクリンドウと可愛いウサギギクを見て心も軽やかに 登りきれました。
あいにく 小屋ではガスがかかって眺望はありませんでしたが、大キレット無事通過の達成感ともう緊張する歩きは終わったとの解放感で嬉しくてたまりませんでした。
朝食とコーヒーを飲んでゆっくりと休憩した後 北穂高岳北峰と初めての南峰に寄り 涸沢へ下山。涸沢小屋では 生ビールとソフトクリームで乾杯、最高ののど越し生でした。
その後 横尾山荘迄2時間程歩いて到着。とても中身の濃い1日を過ごす事が出来ました。
3日目 朝から曇って 雨が強く降りだしました。出発時には止みましたが、山はガスっています。もし穂高山荘に泊まれていてもジャンダルム方面は行けなかったのかなと納得です。大キレット通過できた事だけで大大大満足です。
上高地からはバスで平湯乗り継いで新穂高温泉に到着し 温泉に入ってゆっくりと帰京しました。
駐車させてもらったホテルのおじさんから 今年は雨の降らない日は1日も無いとの話でした。そのような天候の中 ガスはかかったりしましたが、青空も見れた中で大キレットを歩くことができ、とても運が良かったと思います。ベテランリーダーの元 安心信頼してついて行くことができ同行のお二人に感謝しています。

槍平小屋まで3回の徒渉があります
南沢の登り
南岳から槍の穂先
雷鳥発見
大キレットと前穂高岳
ブロッケン現象
長谷川ピーク
ご来光