北海道山行 イドンナップ山荘から新冠ポロシリ山荘ま
22-0812金 イドンナップ山荘から新冠ポロシリ山荘まで
朝起きるとあれほど降っていた雨は止んでいた。今日は19㎞の林道を歩く。これがどのような感じか良く分からない。林道がどんなものかに依るのだ。荷物を全部背負って歩き出す。
歩き出して10分ぐらいか、橋があり、鉄のゲートが現れる。左手の下の方に回転する通り口がある。ザックを外して向こうに投げ、身体だけでくぐる。Ytubeで見たゲートだ。 橋の下の新冠川は水量多く、濁って流れている。
十本以上有る山道を横切る両側の沢の水量がどれも多い。どの沢も滝になっている。
途中でご夫婦の登山者と出会った。「今日早くトライしたのだが沢の水量が多くて渡渉が難しくあきらめました。」という。「あそこさえ越えられれば」と悔しそうだった。それはそうだろう。北海道以外の所からなら飛行機に乗り、レンタカーで38㎞の未舗装林道を走り、19㎞の未舗装林道を歩いてから山に登るのだから、それをもう一度繰り返すことになる。
ポロシリ山荘まであと15㌔の看板、あと10㌔の看板あと5㌔の看板、あと2㌔の看板があって山荘に到着。きれいなおしゃれな外観の小屋だ。小屋前にはベンチとテーブルもある。休憩を入れて5時間ぐらいかかった。
イドンナップ山荘は2階建てだ。1階には77歳の男性が1人、2階には4名の女性を1名含む若い登山者がいた。
1階には薪ストーブがあって火を絶やさないようにしている。小屋のそとに薪が山と積まれている。しかし、1日にかなりの量燃やしてしまう。2日いただけでも2渡ほど薪を外から運び入れた。
1階の男性は「沢が渡れないので明日下山する。」という。100名山の最後だと言うが悔しいだろうに聞いていた様子ではこだわっていないように見えた。2階の4名は「昨日来たのだが、今日は昨日雨がひどかったので沢の渡渉が難しいと思われるので、もう一日泊まって明日登ります。」とのことだった。今回の幌尻岳登頂の成否は沢の渡渉にかかっているようだ。
もう一本の渡渉を繰り返すことで有名なポロシリ山荘経由の道はバスが出ず閉鎖されている。確かにこの雨では無理だろう。さらに北のチロロ林道からの道があるが、どの登山道も沢沿いに造られているのでこの雨では難しいだろう。
しかし我々は熟練の登山者だ。会装備としてロープ、カラビナ、シュリンゲを持っている。これがあれば安全確保ができる。 はずだった。
なんとひぐまさんと私は、その装備を持ってきていなかった。ありえない失態だ。わずか500㌘か600㌘の命を救うかも知れない装備を持ってきていないとは。
ウイスキーは持ってきているのに。
反省しか有りません。
いつも持っていたのに、何かあるとしばらくは持って歩く。何もなかった山行が続くとついおいてきてしまうのだ。御嶽山のときは持っていた。関係ない。
ある装備で対応しよう。ここに来て幌尻岳が一部分見える。
登れると良いなあ。
新冠ポロシリ山荘泊