・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

九州百名山  祖母山

2022/05/02(月)
報告者
加藤隆太郎
山域
九州
ジャンル
春山登山
天候
晴れ
行程
報告

22-0502 祖母山

 祖母山はSさんYさんはすでに登った山だ。二人は今日高千穂峡へ行き、祖母山へはNさんと私で登る。
 車で山の林道をつづら折りに曲がりながら上るとかなり広い駐車場に着いた。すでに満車状態である。コロナでの警戒宣言解除後のゴールデンウイークどこも人出が多い。
 二人と別れ身支度を整え歩き出す。5分ほど歩いてすぐに徒渉がある。どうみても上を歩けそうにない直径20センチほどの樹木が沢にかかっている。しばし眺めてこれは上を歩くのではなく掴まって足下の石の上を歩くのだと理解した。その後も何回か徒渉がある。
 今回のコースは北谷登山口から「風穴」コースを選んだ。しばらく歩くと深そうな洞窟があった。ここが風穴だ。同名が富士山の麓にもある。覗き込んで上がってくる。Nさんも私も洞窟探検がおもしろいとは思えない派だ。真っ暗闇の中を時には這いつくばって進み何日も洞窟で過ごす。これがおもしろいとは思えない。何か悪夢の中を進んでいるようにさえ私は感じるが好きな方はそうではないらしい。
 昨夜Sさんにスマホで見せてもらった長いはしごが現れた。乗り越えていくと同じくスマホでみた3月のつららが未だ残っていた。どうやらここは夜かなり冷えるようだ。
 上の方は岩稜となりゆっくり進んで山頂に立つ。ここで記憶に残るのは石作りの祠だ。さほど大きなものではなく二祠ある。大きい祠と小さい祠がある。大きい方でも縦横高さ1メートルと少し。小さな方は70センチほどでどちらも石の屋根が載っている。小さい方は屋根が少しずれて傾いている。どちらも苔むして時代を感じさせる。
 民話やおとぎ話に出てくるような祠だ。千と千尋ではないけれど夜になったら明かりがともり大きな社になり美しくなり、中から着飾った女神が出てきそうだ。
どちらの祠がそうか分からないが、一方の祠は神武天皇の祖母豊玉妃の祠であるそうだ。そのことからこの山は祖母山と呼ばれる。
下りは国観峠、茶屋場を通り千間平を通るルートだ。千間平はその名の通り山の中に平らな広い尾根が約10分ぐらい続く。
 この山も天候に恵まれ実に良い山であった。
 
 観光を終えSさんYさんがお迎えに来てくれたが時間が13:30ということで帰り車が多く山道はすれ違いが難しいので何度もバックをさせられたとのことであった。大変であったと思う。お疲れさまでした。