・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

北ア蒲田富士 (手前2600m地点)

2022/05/03(火)〜05/05(木)
報告者
はし
山域
飛騨山脈
ジャンル
残雪期バリエーション
天候
晴れ
行程

〇5/3(火):(圏央道)→(中央道)→(長野道)松本IC→沢渡→深山荘P:1230→(右俣林道)→穂高平避難小屋:1345(泊)
○5/4(水):穂高平避難小屋:0400→白出沢:0500→西尾根:0530→2400mテント場:1300→2600m稜線:1600(ツェルト泊)
〇5/5(木):2600m稜線(下山):0700→2400mテント場:0800→白出沢:1400→(右俣林道)→深山荘P:1730→温泉、ごはん→帰京

報告

・10年以上登っているがこんなこと初めて。テントを忘れた! 正確には、持って来たテント一式の組み合わせが違った。 そのことが夕方前の「2600m稜線」まで来て気付くとは、、、。 幸い天気は良く、無風状態だったので、ハイマツにロープを通しツェルトで一晩凌ぐこととした。

今年は降雪が多いものの融雪が早いと聞いた。 確かに、尾根の取り付きから2000m付近まで雪はほとんど残って無く、背丈まで伸びた笹の通過に苦労した。 この辺りは雪で埋まっていることを想定してワカンを持ってきたのだがあてがはずれた。 途中、プチ核心部(パーティによってはここでロープ要)の岩場を抜け、2400mテント場まで来るとアイゼンが必要な雪ルートになった。 ここから上はテントを張れるスペースが無くなるが、時間も早かったので先へ進むこととした。 しかし、この判断が間違いだった。 夕方前「2600m稜線」に出て、テント準備しようとしたところ、持ってきたテント一式の組み合わせが違っていた。 降りる元気も時間も無く、無風状態で天気も崩れない予報だったので、稜線上でツェルトビバークすることとした(ハイマツに隠れるようにして)。 満天の星空の下、2~3時間おきにどこかで雪崩れている音が聞こえた。 天気が良かったので、涸沢/奥穂を目指すことも出来たが、今回は蒲田富士すら行かず、このまま下山することとした。
登り以上に下りは危ない状態。 重荷で身体が振られるのを抑えつつ、ぐずぐず雪に足を取られないようにするのは負担が掛かる。 余力を残した状態で進まないと万一の場合に対処出来ない。 白出沢の車道まで戻って来た時はホッとしたが、ここから先もまだまだ長い。 槍ルートから戻って来た若者スキーヤーが元気に追い越して行った。

*涸沢、奥穂は、来シーズンに持ち越し。 再トライするつもり。

穂高平小屋
白出沢
笹が背丈もある
2000m付近のちょっとした核心部
2400m下から雪が繋がった
尾根
蒲田富士
穂高連峰
穂高連峰
穂高連峰
ジャンダルム
天狗岳
間ノ岳
西穂・西尾根
笠ヶ岳
遠くに白山