・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

九州百名山 阿蘇 高岳

2022/05/01(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
九州 阿蘇 高岳
ジャンル
春山登山
天候
晴れ
行程
報告

22-0501 阿蘇山=高岳

 阿蘇は3年前SさんOさんYさんが阿蘇噴火のため登ることをあきらめざるを得なかった山だ。昨日の韓国岳と合わせてリベンジしたい山だった。今回はどうであろう。今回は数日前に高岳へのコースが解禁になり火口に近づくことができる。是非とも登りたい山だ。
 4:30に起床し、荷物整理テント撤収を行う。
 約160㎞を走って8:50ごろ仙酔峡登山口に到着、車は考えていたより少ない。高岳へのルートが開いたことはまだそれほど多くのハイカーに伝わっていないのか、また知っていたにせよ急な計画変更は難しい場合もあるだろう。我々はSリーダーの情報収集力と適切な計画変更により高岳への登山が可能になった。
ここにはロープウウェイの駅があるがロープウウェイはすでに廃止されている。
仙酔とはおもしろい名前だが「仙人も花に酔う」という意味らしい。「花」は今盛りのミヤマキリシマのことだ。確かにきれいな紫色の混じったピンク色のミヤマキリシマが山の斜面にあちこちに咲いている。
 今日は天気がよい。日焼け止めを塗って出発。この登山路は石が溶岩流の尾根に堅く溶結しており礫が動かないので歩きやすい。
 11:30高岳標高1592m到着。記念写真の後ろの白色は噴火口からの水蒸気だ。
表妙義山のような根子岳が間近に見える。しばし休憩し中岳へ向かう。草さえも一本も生えていない。噴火口が間近に迫ってくる。噴火口近くは灰色で溶岩の流れ出した様子がよくわかる。
12:00ごろ中岳到着。吊り尾根がよく見渡せる。あたりの光景は誠に荒涼としている。第一から第四までの火口があるが水蒸気ではっきりとは見極められない。
2機のヘリコプターが何度も周回して上空をよぎっていく。火口の観察と思われる。眼下には東西750m南北500mの大鍋と呼ばれる火口跡が広がっている。
右手前方には旧ロープウェイ駅の廃墟があり道の途中には同じ間隔をあけてシェルターが全部で4つほどのシェルターが道沿いにある。不思議な感覚の光景だ。違う惑星のようだ。
下りは旧火口東駅から旧仙酔峡登山口まで続く火口見物の観光客用の舗装路を下っていく。13:30ぐらいに駐車場着。