笹子雁が腹摺り山
2022-0103笹子雁ヶ腹摺山
笹子に午前8時集合。少し寒い。
時々この駅の名前を思い出すとき「笹一」の名前の方が先に出てきてしまう。それぐらい「笹子と笹一」は切り離せない。そしてそれはおおむね山行を考える大嶌リーダーのせいである。日帰りの山行に大きめのサイズのザックを持ってくる大嶌リーダーは、ザックに帰りに購入した酒を入れて帰る。重いのに2本も。
大体メンバーも酒が好きだ。吉村さんもつぼさんも、今日は吉村さんはいないけど。
調べたことはないが大嶌プレゼンツの山行は半分以上笹子集合か帰りが笹子ではないか。
ところで笹一の「笹」は酒を意味し「一」は日本一を目指すという意味が込められているそうだ。大正8年から現在まで使われているマークは八たの鏡(三種の神器の一つ)の形の中に笹一の文字、大正8年の八と八たの鏡の八をかけている。
四季山岳会に入会してはじめの頃は笹一にいると、大型の観光バスが時間をおいて到着した。お客はトイレによっては「まあ見てみるか」と店の中に入っていく、すると店の中には名物のちょんまげのかぶり物をしたおじさんがいて「試飲していってね。こっちの写真も見て下さい。私はねテレビに何回も出ているの。」とテレビに出演したときの写真を示す。名物おじさんの取材が何回かあったようだ。試飲を進める別の男性もプラのコップを配って酒の説明を進める。「これは濁り酒口当たりがいいからお勧めです。こちらは山廃仕込みといって普通の仕込みと一寸違って手間がかかっています。滅多にありません。ワインもあるんですよ。」と次々に酒をついでくれた。すると時を見計らってちょんまげのおじさんが「試飲した人はお酒買って行ってよ」とのたまう。すると試飲カップを持った観光客は何らかの買い物をしていくのだ。なかなか楽しいアトラクションであった。
そこで私たちも酒を買って外のベンチで飲み出す。みんなザックから持ち寄りのつまみを出してくる。以前はここでビールも売っていたのでまずビールを飲んで、おもむろに日本酒にかかる。四合瓶が一本二本、三本では飲み過ぎです。酒屋での立ち飲みみたいなもので実に安上がりである。いろんな酒が試せる。少し飲んだあとでは何を飲んでもあまり変わらないが。
今日は天候は快晴だ。登るにつれて富士山がみごとに見えている。山頂までコースタイム2時間40分、下山後の林道国道の歩きを入れて約6時間の行程だ。何度か来ているがやはり登る度に発見があるこんなに富士山が見事に見えているのは今日が初めてだ。
1月3日正月でなまった身体にちょうど良い長さの山行だ。
帰り道にまた「笹一」に寄っていこう!!
冷えた身体に日本酒は染みる。胃のあたりではじめの冷たさがじわっと温かさに変わっていく。酒は滑らかでフルーティな新酒の生酒だ。何か自分の人生が悪くはなかったなと思えてくる時間である。
今日も大嶌リーダー、つぼさん楽しい山行をありがとうございました。