・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

西吾妻山

2022/01/23(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
磐梯・朝日 西吾妻山
ジャンル
雪山登山
天候
曇りのち晴れ
行程
報告

2022-0123 西吾妻山
 本日はいよいよ百名山西吾妻山に挑戦だ。昨日のつらさが頭をよぎるがそれを打ち消す。行程2時間だから、3時間かければ行けるのではないか。と自分を納得させる。荷物はなるべく軽くした。服装も昨日よりは薄着にしてみた。
 車に乗り出発、白布湯元駅に到着。ここで衝撃的な報告を聞く。「本日は最後の3本目のリフトが整備のため停止中です。」したがって予定より登頂にかかる時間は1時間増える。行程2時間が3時間になる。昨日と同じような体調であればかなりな困難が予想される。しかし、西吾妻山に登りたい。さて本日の体調はどうであろうか。昨日はビール500CC 2本と栗焼酎コップ3分の1、日本酒コップ3分の1、やはり少し私としては多かったが、どうなることか。
 まずはゴンドラに乗る。途中乗務員の人が指さすので窓の外を見るとカモシカがいる。大分白っぽい。カモシカにも冬毛と夏毛が有るのだろう。知らなかった。
 ゴンドラから降りて1本目のリフトに乗ろうとして豪快に滑って転んだ。大丈夫かと自分でも思う。2本目は慎重に乗った。3本目は止まっている。
 濱邊リーダーが「隆太郞さん先頭で、自分のペースで行って下さい」と言ってくれたので先頭で3本目のゲレンデを歩き出す。スキーやスノボーの人は一人も滑っていない。遠くの方に2名我々と同じように歩いている人が見える。
 ゲレンデは圧雪してあるので、ツボ足で行ける。周囲の木々には雪が着いている。上がるにつれて雪の付き方が多くなる。
 昨日は少し歩くとすぐ乳酸が溜まっている感じがした。今日はどうか、10分20分30分時間が経つ。行けるのでは、行けそうだ、行ける。昨日のすぐ疲れる感覚が今日はない。良かった。後ろが少し離れている感じがするが行けるときに行っておきたい。止まらずに行く。約40分経って休憩。濱邊リーダー「隆太郞さん速いよ」すいません、はじめだけです。止まっているロープウウェイのゲレンデを登り切ると、雪が急に深くなる。圧雪していないので当然だ。わかんを着けて歩き始める。しばらくすると先行していた菊池さんが「ツボ足で行けるよ。そのほうが良いみたい」それならとわかんをはずす。どうにか行ける。いければツボ足の方が良い。樹林帯の中を歩き始めてしばらくするとスキーグループがやってきた。先に行ってもらう。時々雪を踏み抜いて膝上まで沈むが、だいたいツボ足でいける。
樹林帯を抜けると前方に西吾妻山が見える。晴れ渡っており見事な山だ。振り返ると遠くの山脈も見える。雪をこんもりと被ったモンスターが無数にいる。一体ずつ見ているとなかなか愛嬌がある。動物のように見えて動き出しそうだ。とてもおもしろい。目の前の斜面をまず下って、登りにかかる。
しかし、ゴンドラ、リフトがなかったらかなり大変な山行だろう。泊を要することになる。橋爪さんは体重の関係で雪を踏み込むことが多く難渋している。しばらく歩きここいらでやはりはいた方が良いだろうとわかんを着ける。これなら沈まない。実際の山の中で試してみないと山の道具の使い勝手、ありがたみも分からないものだと知った。
どれぐらい登っただろう。やっと山頂部に到着。しかし雪に埋もれて山頂の標識らしい物はない。GPSをみて山頂とおぼしきあたりをさがす。何人もの人がすでに歩いているようで雪面が踏まれている。
やったー!! 登れた。記念写真を撮り少しくだって昼食。止まっているとやはりかなり寒い。私はパンを1個半食べて、下りとなった。しかし、大満足である。
避難小屋の所まで下ってスキーグループと出会えた。また山頂方面にもどって下山となった。空は晴れ渡り風もなく、これほど恵まれた雪山は滅多にないと感じる。
安原リーダー 濱邊リーダー、みなさんありがとうございました。とても楽しかったです。

出発だ。
ここからリフトはない。
歩行隊山頂!!