・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

浅間山

2021/11/07(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
浅間山
ジャンル
秋山登山
天候
快晴に近い晴れ
行程
報告

021-1107 浅間山

 東京を出るときは雨が降っていた。昨日は見事な快晴だったのに残念だ。さほどの降りではないがワイパーの間隔をあけて動かす。
 本日の起床は2:30、昨夜は何と午後7:00に就寝した。早く就寝するといってもそれは早すぎると皆さん言われる。しかし私は眠れる。
 練馬から関越に乗り未だ暗い中をいく。車の数はやはり何週間か前と比べるとコロナ明けで多い。上信越道に入ってしばらくすると、夜が明けて明るくなってくる。するとどうだろう、空は完全な晴天、晴れ渡って鉱物のような青さで輝いている。
 山を始めてから本当に晴天が好きになった。その中でも本日の晴天は三重丸・はなまるの空だ。
 浅間山は黒斑山から雪に覆われた姿を眺めたり、移動中に圧倒的な質量を体中で感じたりして「登ってみたい」とかなり前から考えていた山だ。最近の火山活動のレベル上昇や、「鬼押し出し園」噴火で埋まった神社の見学などを通して活火山としての浅間山にも関心を持っていた。浅間山荘事件も思い出すが、これはおいておこう。
 噴火警戒レベルが1になったことで第二外輪山の前掛山まで登れることになった。前掛山からだと噴火口にも近く浅間山の頂上付近を間近に見ることが出来る。いうならば万を持しての山行だから晴天は心が弾む。
 Sリーダーの計算で今回の山行は場合によっては午前8:00から午後5:00の9時間かかる場合もあり得るとのことで、ヘッデン山行の可能性もある。
 午前8:00前に天狗温泉浅間山荘近くの駐車場に着く。標高1410㍍広いグランドの駐車場には馬が何頭も繋がれていた。サラブレッドよりは大分小さな馬だ。ここでは乗馬が体験できる。駐車代金は1台500円、トイレも設置されている。
 午前8:00に出発する。結構冷えている。標高が1410㍍冷えるのも当然だ。歩き始めの登山路はとても歩きやすい。樹林の中を進む。一の鳥居、不動滝、二の鳥居、と過ぎて沢が岩肌を流れるのを見る急斜面のザラ場をトラバースする。岩肌は鉄分を含んだ水のため鮮やかな赤茶色に染まっている。硫黄の臭いも強くなる。ここを過ぎ火山館へ至る。火山館は緊急避難所を兼ねトイレもある。右手奥には浅間神社がある。鳥居の付近からは牙山が聳えているのがよく見える。陽の当たるところは黄葉や紅葉が輝くようだ。
 また樹林帯に入り湯の平の草原に出る。黒斑山へと続く道を見送って鋸岳への道を分けるJバンド分岐を過ぎる。しばらく登って樹林帯を過ぎると浅間山の頂上付近が全貌を表す。「おおー!」と思わず声が出そうだ。
山頂部付近は草木がなく火山礫に覆われている。次第に近づくとかなりの急傾斜だ。300㍍以上を一気に登っていく。噴煙がいつもより多く感じられるが、近づいたせいだろうか。
雪に覆われている時期には分からない浅間山の表面がつぶさに見える。爆発時に飛んだと思われる大きなものはバンガローぐらいの岩から小さな石ころまでが覆っている。
火山礫や砂の急傾斜をさらに頂上に向かって登っていく。草木がないので見晴らしは抜群で風がほとんどないので今日は助かる。風に吹かれれば逃げ場はない。
道は正面に「入山禁止」の看板に塞がれる。ここをさらにまっすぐ進めば火口に近づく。ここから右方向へ進む。かまぼこ型の鉄製とコンクリート製の避難壕が2本並んでいる。ここから第二外輪山のピーク前掛け山を目指して登る。結構な急傾斜に見えるが、先程までの傾斜よりはよほど緩やかで楽に登れる。
活火山頂上付近の景色が広がっている。晴れ渡った空の下くまなく浅間山の山頂を眺めることが出来る。今歩いている第二外輪山の尾根と内輪山の間は深くえぐれており水蒸気の上っている地点もある。赤や茶色の岩肌、草木は一本も生えていない。西部劇の砂漠のようでもある。
噴火警戒レベル1の最高到達点前掛け山に到達する。素晴らしい景色が360°広がっている。第三外輪山の黒斑山の後方には北アルプスの山並みがすでに雪をまとって見渡せる。第二外輪山の前掛山と第三外輪山の黒斑山との間は何メートルあるだろうざっと計算して600メートル程になりそうだ。
頂上の景色を堪能して少しくだり、腰を下ろしてゆっくり昼食をとった。

本当に天候に恵まれた最高の山行でした。
Sリーダーはじめメンバーの皆様ありがとうございました。