・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

スッカン沢、桜沢

2021/11/03(水)
報告者
中島
山域
栃木県那須塩原
ジャンル
沢歩き
天候
晴れ
行程

9:10 山の駅たかはらー10:00 スッカン沢・桜沢出合ー11:15 雄飛の滝ー12:30 雄飛橋ー(歩道)-13:10 スッカン沢・桜沢出合ー14:00 登山道交点ー15:00 山の駅たかはら

報告

シルキーブルーの水が流れるスッカン沢と、超幅広ナメ床を有する桜沢。
隣を流れているのに、まったく個性の違う2つの美渓!
日帰りで2本行けて、帰りは遊歩道というお手軽沢。
とのうたい文句に乗せられて、那須塩原までやってきました。

スッカン沢は火山による鉱物・炭酸などの成分を多く含む水が流れ、光が当たると青白く輝きます。この色は「スッカンブルー」という名前で親しまれています。
この水は昔、酸っぱいことから「酢辛い沢」と呼ばれていました。
この呼び方がなまって、今の「スッカン沢」となったそうです。

驚いたのは、スッカン沢の観光客の多さ。
スッカン沢の終点である雄飛橋は車道が通っており、終点のほうから観光客が歩いてくる。
紅葉を楽しむ本格的なカメラを構えた方や、若い女性、おばあさん、おじいさん、お子さん。
そこに、ヘルメットをかぶって大きなザックをしょった、場違いで不審な四人組が現れたので、一斉に視線を浴びてしまいました。
私たちの写真を撮っていた人も。。。
珍しいのでしょう。。。

[ルート情報]
令和元年度台風第19号の被害により、雄飛の滝線歩道は薙刀岩から八方ヶ原線歩道分岐までは通行止めとなっています。
確かに、一般の方には道と認識できない状態でした。

山の駅たかはらに駐車して、入渓点の咆哮霹靂(ほうこうへきれき)の滝まで40分歩きます。 少し名前負けしてる滝でした。
遡行開始。 さすがに水が冷たい。 なるべく水に入るのは避けたつもりですが、そのうち慣れてきて、腰まで入ってしまいました。
紅葉した落ち葉を踏みながら、秋を肌で感じます。 (2週間前に雪山も楽しみましたが、秋に戻ります。)
美しい小滝!
紅葉も美しい!
傾斜は緩く、癒し系の沢歩きです。 ただし、岩肌がぬめっていて、滑るのでフェルトソールでも注意が必要です。
壁~
雄飛の滝(ゆうひのたき) 岩に囲まれた薄暗い場所に差す一筋の光のように見え、夕日が暮れるのも忘れるくらい美しいと言われています。 しかし、日中ではそれほどの感激は感じませんでした。
沢からだと、見上げないと紅葉がよく見えない欠点もあります。 素簾の滝(それんのたき)は、かなり上から白糸のように水が落ちてきている。
スッカン沢のスッカンブルー。 シルキーブルーというよりも、ミルキーブルーと言ったほうが合っているような。 実際になめてみましたが、酸っぱいという人が二人、酸っぱくないという人が二人???
絶壁は、高原山の噴火で流れだした溶岩が、冷えて固まることでできる柱状節理でできています。。 水の浸食でできた渓谷ではありません。
スッカン沢を雄飛橋まで遡行して、遊歩道に上がり、入渓点まで戻ります。 遊歩道を歩いていると、沢では見られなかった、沢上部の景色が見られます。
入渓点から桜沢に入り直し
ぬめっているので、登る壁は注意。
こちらは、スッカン沢とは全く異なる。 広く優雅なナメが続く。
山の駅の駐車場まで戻ってきました。 駐車場の紅い紅葉もきれいでした。