日光白根山
20210826-27 日光白根山
午前11時調布集合、今日は菅沼キャンプ村を目指し、明日は日光白根山に登る。
午後3時過ぎに菅沼キャンプ村到着、菅沼キャンプ村にはその名の通り菅沼がある。関東の人間には池や湖は澄んだきれいなイメージで沼は少し薄暗い陰湿なイメージがあるが、関東以北ではそうではないようだ。池や湖という言葉はあまり使用されず沼という呼称がほとんどだ。池はもっと小さなものを指すのかも知れない。菅沼にボートを浮かべこぎ出している人がいる。気持ちがよさそうだ。ただゴムボートでも大きな物なので家に置くのはどうだろうか場所を取りすぎる。借りるとなると結構な値段がかかるがやはり借りた方が良いだろう。などと考える。
日光白根山周辺には沼が多い。五色沼、阿弥陀ヶ池、菅沼、丸沼、大尻沼、中禅寺湖の方面を見れば戦場ヶ原の中の幾つかの湖、三岳の周辺には湯の湖、蓼の湖、刈り込み湖、切り込み湖など。溶岩が幾つもの沢や川を遮ったのだろう。
菅沼キャンプ村にはバンガローが幾つも建っている。比較的に小型の物、少し大型の物などこのバンガロー群を過ぎて菅沼までの間の芝生原にテント場がある。テント場では大きなテント前でたき火をするキャンパーが多い。直火ではなく薪をくべる金属製のたき火場の上で燃やしている。そういえば受付棟ではビレー缶がならんで貸し出しされていた。夕暮れ時のキャンプ村は中々すてきだった。(写真参照)
明日の好天を期待して早めに休んだが、深夜雨が降った。寝に着く頃には星が見えていたのに明日はどうだろうか。
午前4時に起床、空は曇り空であたりは暗い。霧雨模様だ。5時出発予定だったが1時間遅らせることにした。朝食を摂り寝袋を片付け、テントをたたむ。天候が少し良くなって来た気がする。荷物をリヤカーに乗せ車まで運ぶ。このキャンプ村にはリヤカーが何台もあって荷物運びには便利だ。但し車のテン場への乗り入れは出来ない。
ザックを背負って登山口へ向かう。登山口には大きな黒石に「白根山登山口」と彫り込まれている。さすがに百名山だ。
登山道を進み原っぱを過ぎて登りにかかる。樹林帯の中の道はヘッデンを点けたくなるほど暗い。途中樹林が途切れると少し明るいがやはりガスがかかっている。今日眺望はあきらめなければならないのかと思う。
8時阿弥陀ヶ池到着。ガスが少しあるがどうやら見通せる。水の面を見ると水が湧いているのか良く澄んでいる。周囲は様々なお花が咲いている。そういえばここは数多くの種類の花が時期毎に咲くので有名であった。阿弥陀ヶ池を廻る木道を歩いてまた登りにかかる。ようやく樹林帯を抜けていく。
登り始めると日が差し始めた。日が当たると薄寒かったのが急に温かくなり暑くなっていく。暑くなっても晴天の方が良い。眼下に五色沼が見える。この沼は今日深いエメラルド色だ。さらに登ると今朝出てきた菅沼が見える。キャンプ村も見えてくる。
9時20分頃白根山山頂、なんと天候は急回復して眺望抜群となっている。Oさんにまた山座同定をしてもらう。よく見える。冬に来たときはくたびれきって避難小屋に到着し、翌日の白根山登頂はあきらめたのだったが、今日は登ることができた。岩場の山頂は広くなく風も吹くので少しくだって休憩する。
何年か前に泊まった避難小屋の前を過ぎる。どうやら外壁を塗り替えたらしい。きれいになっている。中は以前のままのようだ。
下山は別の山道を通って五色沼に到着、五色沼のほとりで昼食を摂る。山々に囲まれ風もなくとても静かだ。水面に波もない。時間を忘れていつまでもここで過ごしたくなる様な場所だ。左手前方に湖面に背を向けザックから様々な道具を取り出し昼食の準備をしている人がいる。私たちはカップ麺に湯を注ぎ昼食の準備を終え湖面を眺めている。
阿弥陀ヶ池で朝来た道と合流する。朝と異なり阿弥陀ヶ池周囲は晴れ渡っている。
菅沼キャンプ村に戻り帰京の途につく。
今回も大成功の山行でした。百名山はやはり良く美しく充実した山でした。Oリーダーありがとうございました。