・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

利尻島観光

2021/07/24(土)
報告者
加藤隆太郎
山域
北海道
ジャンル
ハイキング→観光
天候
晴れ
行程
報告

20210724 利尻島観光→礼文島
 5:30起床、テントから外へ出てみると、Hさんはツエルト、Kさんは外で寝ていた。したがって6人用テントは残りの3人だけで使用した。6人用テントでの3人の睡眠は快適であった。
 朝食の準備をして今日はテントを撤収する。本日は利尻島観光をして礼文島へ渡る。あたりを片付けていると、昨夜は皆さんよくお酒を召し上がっている。ビール、缶酎ハイ、ワイン、ウイスキーなどの缶や瓶がほぼ空になっている。Sさんが昨日間違えて買った「赤梅酒」だけが約4分の1残っている。
 起き出してきたKさんが瓶にわずかに残っているウイスキーを片付け、甘い「赤梅酒」をカップについでいる。昨日の話し合いで礼文岳の登山はなくなった。たしかに今日利尻島の観光をして午後礼文島に渡りテント場にテントを設営して、午後4:00ぐらいから礼文岳に登るのは難しい。残念だがしかたない。本日の観光でどこを見るかめぼしいところをチェックする。鴛泊でレンタカーを借りてまわることを第一案とする。タクシーでは2台になる可能性もあり値段もかなり高くなる。タクシーでは難しい。
 それぞれ朝食を済ませテントを撤収する。2台のタクシーで鴛泊へ向かう。利尻島は良い島だ。天候にも恵まれ利尻山の登山も楽しく大成功であった。利尻山は良い山だ。タクシーから外を見ながらそう思う。
道沿いには大きなフキが生えている。このフキは食べられるのだろうか。もし食べられるとしたら一本で大鍋に一杯になってしまう。野菜には困らないのではないかなどと思った。このフキは食べられないとしてもこの島には山菜が豊富そうだ。しかし冬は山菜など当てにできない。夏季でも風が強い利尻島だが、冬季に雪とこの風ではかなり日々の生活は厳しいと考えられる。観光客は季節の良い夏にしか訪れないが、島で暮らすとしたら厳しい冬もここで過ごさねばならない。
鴛泊でレンタカーを調べると軽自動車しか残っていない。どうもこの島ではレンタカーはほとんどが軽自動車のようだ。レンタカー店にはずらりと軽自動車が、レンタバイク屋には50CCのスクーターが並んでいる。50CCのスクーターでの観光も天気が良ければ楽しいだろう。さらに自転車なら、この島には島を周遊する自転車ロードがあるのだ。そういえば利尻空港を降りたときに、自転車を組み立てているカップルがいたがあの二人はこの20数㌔の自転車ロードを周遊するつもりだったのだ。
軽自動車では5人は乗れないのでどうするかと思案中にあたりを見渡すと定期観光バスがあるではないか。30分ほどのちに発券所が開く。これにしようと決まった。一人3300円お値段も手頃だ。約3時間で島の観光を終えられる。また観光バスは鴛泊から出発して鴛泊へ戻ってくる。鴛泊は礼文島へのフェリー乗り場であるのでちょうど良い。
バスに乗り込み利尻島見学地はまず姫沼、島の北にある周囲1㌔ほどのある沼だ。利尻山が正面に見え、その姿を湖面に映している。周囲は原生林で木道が取り囲み野草が可憐な花を付けている。桑の木が自生しており実がなっている。皆さん写真を撮りながら姫沼を一周する。
続いて沼浦湿原にあるオタトマリ沼にバスは停車する。島の南にある利尻島で一番大きな沼だ。この沼越しに見える利尻山が銘菓「白い恋人達」の利尻山の姿だそうだ。残念ながら今日はここからの利尻山は上の方が雲に隠れ見えなかった。沼のほとりにある売店でホタテ貝を焼きバター醤油で味付けしたものと生ビールを頂く。まだ10:30だがビールもホタテもおいしかった。
次は島の最南端へ、最南端には仙法師御岬公園がある。噴火で流れ出した溶岩の奇岩が見られる。ちょうどカモメの雛がいる時期で親鳥と居るところが見られた。ここにはとろろ昆布工場をかねたおおきな売店がある。いつもだと2頭のアシカが見られるところだそうだが今年は水族館から借り受けなかったそうだ。コロナの影響だそうだ。ここの海にはアシカが多く漁師にとっては網を破ったりする害獣だという。この売店と別に海に近いところにウニを食べさせる店がある。ここで皆さんたっぷりと容器に盛られたバフンウニをビールとともに頂いた。新鮮なウニだ。ここで海を覗き込むとたくさんの昆布が生えている。今は漁期らしくあちこちで昆布を干している。バスの観光客はここで昆布やその他の海産物をお土産として買い込む人が多かった。
ここから溶岩の形が熊とか人面に似ているという岩を見たり、龍神の岩を見たりして鴛泊に戻ってきた。
鴛泊へ戻ってフェリーが13:15に出るから昼食の時間はたっぷりある。とバスから食堂へ向かう。Sさんが素早く食堂へ向かう。ところがソーシャルディシタンスをとり消毒を行う関係上、食堂の女性が「午後のフェリーに乗る方は間に合いませんのでご遠慮下さい」と言う。「あれ!?」4500円のウニ丼を食べるつもりでいた面々は肩すかしを食った。フェリー乗り場2階の食堂もだめ、第一ここはウニ丼や海鮮丼も売り切れ。仕方ないので行動食を食べて過ごしたのでした。ここでKさんとは一時お別れKさんはウニ丼をたべられたのだ。
フェリーは快適、いつもだとぎゅうぎゅうのすし詰め状態になるらしいが今回は座席もがらがらで自然にソーシャルディシタンスをとることができる。オリンピックの柔道をゆったりと見ながら礼文島へと向かう。
1時間ほどで礼文島到着。フェリーの着いた地名は香深(かふか)という。アイヌ語と思われる。
ワンボックスカーのタクシーで緑ヶ丘公園キャンプ場へ向かう。途中「北のカナリヤ」パークによる。ここからは利尻山の全貌が実にきれいに見える。「北のカナリヤ」は吉永小百合主演の映画で、ここで映画が撮影された。監督は既存の学校を使うことも考えたそうだが結局一番利尻山の姿の美しく見えるこの地に、舞台となる小学校をあらたに建てたそうだ。その跡が今は公園になっている。確かに利尻山が鮮やかに見える。
見学後セイコーマートにより本日の夕食の買い出しをする。セイコーマートは北海道ではほぼ毎日お世話になる。私は北海道のみにあるコンビニかと思っていたが実はそうではない。コンビニのセイコーマートは北海道に多いが全国あちこちにあり埼玉県にもある。東京都にはない。近々足立区にできるらしい。
セイコーマートは礼文島には1店舗、利尻島には2店舗ある。夏季はお客が多い。我々が買い物している間にも多くのキャンパー達が買い物に来る。大袋に一杯食料や飲料を買い求めていく。コロナ
の夏でこのようすだから普段の夏はさらに大賑わいになっていることだろう。
緑ヶ丘公園キャンプ場は良く整備されたキャンプ場だ。テント設営後海岸線を散歩して19:00過ぎから夕食宴会、Hシェフによるジンギスカン、とてもおいしかった。22:00過ぎまで楽しく食べたり飲んだりしゃべったりと過ごした。
明日は礼文島観光だ。