・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

月山(出羽三山めぐり)

2021/07/22(木)〜07/23(金)
報告者
瀬川
山域
出羽三山
ジャンル
ハイキング
天候
くもり後小雨
行程

<22日>
羽黒山、湯殿山
<23日>
西浜キャンプ場=八合目駐車場~09:00月山ビジターセンター~09:15月山中之宮~10:15/10:20佛生池小屋~11:10/12:10月山山頂&月山神社本宮~12:45佛生池小屋~13:45月山ビジターセンター=牡蠣小屋&道の駅=西浜キャンプ場

報告

前夜出発のため仮眠時間が短く、あまり無理はしたくないし、天気予報からも本命の沢山行を24日に延ばすことにした。22日は出羽三山参りに予定を変更、クルマでまず羽黒山と湯殿山を回った。出羽三山と言えば、昔の人は現在(羽黒山)、過去(月山)、未来(湯殿山)の順にお参りして生まれ変わりの旅を果たしたそうだ。だが、我々は初日のうちに現在から未来へ直行し、生まれ変わってから翌23日にあらためて月山を登り、あの世での安楽を祈る流れに。とくに、宗教的山行を目的にしたわけではないが、せっかくの機会であるし、それぞれ我が身に思うところもあるし、三山で1つひとつ清め祓われようというわけだ。

月山登山の起点としたのは、北側の羽黒山からさらにクルマで通常40分ほど上がったところにある、弥陀ヶ原の広がる八合目。地塘の中の木道をたどり、月山中ノ宮で安全登山を祈ってから徐々に高度を上げていく。一般の参拝者を何人も抜いて、お花畑から稜線へ出ると斜度は緩み、そこから山頂は間近だ。やはり撮影禁止の本宮をお参りして、ゆっくりランチを取る。山頂の三角点は少し戻ったところから登り返す場所にある。晴れていれば他の奥羽山脈の山々や北には鳥海山が望めただろうが、ここは展望よりも山のかたちや雰囲気を味わえればよい。

山のかたちと言えば、山スキー愛好家の面々としては、ここいい斜面だな、あっちに滑ったらどうか、などと思いも巡らすことも忘れなかった。数年前に南側の姥ヶ原から山スキーで山頂を目指そうとしたときは、ひどいガスのために登頂を諦めた。いつかの次回のために山のかたちをインプットしておいた。下りの途中から雨がぱらつき始めた。神様が呼吸をしているかのように強くなりかけたり弱まったり。雨具を着るか著ないか、試されているようにも感じる。汗だくでもあるから、そのまま早足で下ってしまったら、八合目で日が差してきた。

ちなみに、いつもなら休日や週末の羽黒山から八合目までの道は大渋滞となり、八合目の駐車場は早朝のうちに満杯となるそうだ。ただ、今回はちょっとした判断の遅れから観光バスの後ろを行く羽目になり、渋滞よりも狭い道のすれ違いに時間を要し、登山の開始がだいぶ遅れてしまった。駐車場も滑り込みセーフ。山頂往復のコースタイムは5~6時間と書かれてあったが我々は大幅に短縮。山岳会としての面目躍如ではあった。下山を急ぎたかったのは、翌日に鳥海山檜ノ沢のロングルートを控え、3時起床に備えるためだった。(鳥海山檜ノ沢の報告へ続く)

羽黒山へはここから。丑歳御縁年とあるのは、湯殿山の開山が丑年だったからだそう。なお羽黒山の開山は午年、月山は卯年
祓川、五重ノ塔などを見て2千数百段の石段を登る
出羽三山神社
ご用とお急ぎの方はここだけでも
湯殿山の大鳥居
本宮へのアプローチ
弥陀ヶ原の中にある月山中之宮にて。鳥居をくぐって行く
お花畑
佛生池小屋。目の前に小さな池がある
斜度が緩み、再び木道で山頂を目指す
コバイケイソウもあちこちに
山頂手前には雪渓も2~3カ所
本宮への入口
三角点の前で
西浜キャンプ場から見えた夕日。明日は晴れそうだ
西浜キャンプ場からすぐ東に見える鳥海山