・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

小下沢から大嵐山

2021/06/06(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
高尾山
ジャンル
沢歩き・ハイキング
天候
雨のち晴れ
行程
報告

20210606 小下沢から大嵐山、北高尾山稜を行く。 

小下沢は高尾山周辺の沢で何年も気になっていた。良い沢なら高尾山周辺で沢歩きができる。近くて夏にはもってこいとなる。
高尾駅から小仏行きのバス、大下バス停でバスをおり、少し歩いて木下沢林道に入る。すぐに沢に降りる道がある。丸太二本の橋が架かっており、沢を渡って道が続いている。ここから入渓する。水がきれいだ。
天気予報は雨、沢に入渓してすぐ降り始めた。天気が良いに越したことはないが、尾根歩きに比べれば雨は沢には影響が少ない。水面を見るとぽつぽつと落ちているが沢の中で降っていること自体をあまり感じない。沢は歩きで滝はほとんどない。
 小一時間歩いて影信山への登山道が沢を横切る。ここから右へ沢から上がると明るく開けた元キャンプ場跡だ。雨が結構降っているのだが沢を歩いてきているので全く気にならない。小休止を取る。良いところだ。右手には北高尾山稜の狐峠に続く道がある。
そろそろ出発しようかと立ち上がると、二人トレランの人が駆け下りてくる。見ていると、短い間に次から次へと二十名ぐらいいたのではないだろうかトレランの人達が峠から駆け下りてきた。どうやら同じチームの練習らしい。
沢に戻って歩く。最後まで水の透明度が高い。釜の底まで見える。そして魚影が濃い。まだ小さい魚がよく目に付く。ゴルジュ風なところもありこぢんまりとしているがきれいだ。歩いていてよく掃除された大きな金魚鉢の底を歩いているような気がした。底にある小砂利のせいだろうか。
右手に林道が離れず付いてくるのでその下のコンクリート壁が続く。
滝はほとんどないが、最後間近に左から入る沢に3段10㍍の滝、これはロープを使って登ってみたい。最後に2㍍、2段5段㍍の滝がある。この滝を越えて沢から上がる。
着替えようとすると雨足が強い。今度は雨が気になる。着替えているのに端から濡れてしまう。昼を過ぎているが雨の中で昼食を摂る気にはなれない。関場峠に向かって歩き出す。
少し歩くと目の前に太い材木の山が林道を遮っている。右手は大きな岩の沢だ。ここは本当に高尾か。この林道は見慣れた高尾離れしている。
ここを越えてほんの少し行くと地面が乾いている場所があった。見上げると杉の枝が張りだしている。ここがいい。早速昼食の用意をして昼食を摂る。雨の落ちない杉の木の下がありがたい。Yさんは先ほどできなかった着替えを本格的におこなっている。
ここで靴を履き替えるべきだった。履き替えた靴の中が湿っている。雨で濡れてしまった靴下のせいだ。仕方ない。
関場峠までの林道も崩れていいる部分があり、そのため道は沢に入り迂回したりと高尾らしくないバリエーション的面がある。
関場峠からは北高尾山稜の歩きだ。当初の計画では関場峠から大嵐山まで歩きそこから引き返して関場峠へ、関場峠から林道を大下まで戻る予定であった。つまり北高尾山稜は歩くつもりが無かった。今回私たちは沢歩きの本の遡行図と低山歩きの本の簡単な地図を参考にしていた。これがいけなかった。簡単な山行案内地図の距離感が実態と大きく異なっていたのだ。簡単な山行案内地図では関場峠から大嵐山までがごく近くに記されていたが、歩いてみるとかなりの距離があり北高尾山稜の三分の一ぐらい来ているのではないかと思われた。また、同行のYさんも歩き足りなさそうであり、と思えたので、北高尾山稜を狐峠まで歩くことにした。
 北高尾山稜の歩きはみなさんご存じのとおりのアップダウンを繰り返す山道であるが、ここを歩くことで沢歩きと、沢の下山路としては結構長い尾根歩きをプラスして、休憩を含めて8時間の山行となった。充実した山行でありました。近くなのでまた行くことが有りそうだ。Yさんお疲れ様でした。沢歩きまた行きましょう。