・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

八ヶ岳 横岳(杣添尾根)

2021/02/11(木)
報告者
中島
山域
八ヶ岳
ジャンル
雪山ハイキング
天候
晴れ/強風
行程

8:00 海ノ口登山口駐車場 ~ 8:50貯水池 ~ 10:00 中間地点 ~ 13:30 撤退ポイント ~ 貯水池 15:40 ~ 16:00 海ノ口登山口

報告

天気予報は晴れ/強風20m/s/温度-10度で、登山には適さない日でした。
しかし、八ヶ岳はいつも風が強いし、本当に強いのかは現地に行ってみないわからないということで、決行となりました。
中央高速を走っていると、八ヶ岳は雪が少ないのか黒っぽい。
しかし、晴天なのに八ヶ岳の頭だけが雲に覆われています。
不安に駆られながらも、雲が動いていないから風がないのかも、と勝手な想像。
着いてみると、晴天で無風状態。
来てよかったと思ったのは----最初だけ。
登るに従い、風が強くなり、尾根線は横殴りの強風。
風にあおられて、杣添尾根から滑落しないように慎重に歩きました。
久しぶりの雪山の風景に見とれ、赤岳の雄姿も見られ大変楽しい山行でした。
また、ラッセルも練習でき、よい訓練になりました。

駐車場は、別荘地内にある8台程度の小さなものだが、既に3台止まっている。 貯水池までは平坦で晴天無風、体も温まってきたので軽装になる。
トレースも明確で、先に入ったパーティの足跡をたどっていける。 Hさんは過去何回か杣添尾根を登ろうとしましたが、天候が良くなく、断念したとのことです。
頼りになるリーダー
私にとって、今シーズン初めての雪山。 貯水池の広場で、天国の時間を少し楽しみました。
ここからが登り。 軽快に登っていきます。 やがて、頭の上でごうごうという風の音が響き渡りはじめる。
木立を縫って吹き抜ける風が強く冷たくなってきた。 森林限界になる前に、ハードシェルと手袋の重ね着をします。 私とKOさんはテムレスとインナーの二重でしたが、登り始めると血が巡って程よい暖かさでした。
強風対策をしていると、下山をしてくる登山者が一人。 上の方は強風で雪が深いために、途中で撤退したとのこと。 少し登ると、また一人、そしてまた一人と降りてくる方が。 山の上方は、吹き溜まりができて、胸まで雪があったとのこと。 ワカン装備でも撤退したようです。
Hさんは手袋を4重にしてましたが、やっぱり寒かったとのこと。 指先の保温は体質的な要素も大きいようです。
やがて、森林限界付近になると、粉雪が風に舞いあげられて横殴りとなる。 吹き溜まりに雪がたまり、膝上までずぶっと沈む。 トレースが強風のために消えている。
尾根をたどっていけば迷うことはないはずだが、雪の深さに適切なルートが見えない。 どうしようか迷っているときに、リーダーが力強いラッセルを見せてくれた。 膝に体重をかけてルートを作っていく。 なるほど、あのようにやるのかと、ラッセルの良い練習になった。 かろうじて、ところどころに見える赤テープを目印に交代でラッセルしながら登っていく。
やがて、尾根に出ると雪も硬くなり歩きやすくなる。 そのかわり、風が暴風に変わり、横殴りに襲ってくる。
風が強くなる時には、うずくまってやり過ごし、風が弱まったときに前へ進む。 スピードは当然上がらないが、尾根線に上がると横岳が目の前に現れる。
ということで、水平距離にして400m、横岳の手前でタイムリミットの1:10。 途中撤退することにした。 ちょうど、風よけになる窪地があったので、しばらく休憩。
写真だと風が見えないので、天気が良くて暖かそうに見えますが、暴風とラッセルで疲れてしばらく立てませんでした。 リーダーはソイジョイを持ってきたものの、凍って歯が折れそうだったとこぼしていました。
やはり、雪山はすごい存在感がある。 横岳の左に見える赤岳。
横岳もう少しだった。 1時間早く出ていたら登頂できたのに残念!