・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

杓子山

2021/01/10(日)
報告者
加藤隆太郎
山域
富士山
ジャンル
ハイキング
天候
快晴
行程
報告

202110日 杓子山
 本年二つ目の山は杓子山、6:00調布駅集合、平地でもかなり寒い。コロナに注意して厳重なマスク装備を全員がしている。中央高速は心持ち空いているか。
 予定よりも早く登山口に到着する。私のプロトレックでは-5.6°を指している。Hさんの言うには「はじめから急登のようだからすぐあたたかくなるでしょう。」なるほど。凍っている土にストックを突きながら歩き出す。
 この山の特徴は、富士山、とにかくはじめから100%、麓から頂上までの富士山の全景が見えている。それも近いので巨大だ。今年は少し雪が少ないが9合目あたり強風で雪が吹き飛ばされている雪煙が見える。Tさん「石割山の場合は樹林帯をずっと歩いて急に開けて目の前に富士山が圧倒的に見えるので感動があります。ここの富士山ははじめからど迫力ですね。」たしかにそういう感じだ。山頂からはどんな風に見えるのだろうか。
 山道は樹木がほとんどない。茅が両側にあるだけ、それも枯れているので丈は低い。100%全景の富士山が見える。しかし、確かに急登だ。油断して滑るとどこかで引っかかるまで転げ落ちることは間違いない。赤土なので雨の時はかなり登りに苦労するだろう。いや登れるかな。TさんHさんはストックもなしで登った。水を摂ろうとするとシャーベット状になっている。おいしい。
約50分で高座山。高座山から約90分で杓子山山頂。100%全景の富士山が見えることは道中と同じだが、山頂は広く明るい。透明度の高い空気、快晴の濃紺の空の下、360°の景色が広がっている。気持ちが晴れ晴れする。もともと人生の悩みは少ないメンバーだが(私だけ?)、自然と笑顔になる。楽しい。このところ関東は晴れが続いているが今回もこれ以上は望めない天候だ。人間ジャイロの異名を持つOさんが次々と山を同定する。「あれが箱根の山で煙っているように見えるのが大湧谷ですね。」との同定はおもしろかった。遠くに見える小さな雪渓のようなところからかすかな煙が見えている。
とにかく360°の景色が遠くまで見通せる。杓子山の楽しくおもしろいところだ。
下山していくと麓に硯水不動尊の霊水としるされたわき水がある。我々は知らなかったが有名なところらしく、全部で大小7つの駐車場がありかなりの数の車が止まっていた。全部が硯水不動尊参詣の車ではないだろうが、私も夕方の水割り用に水を汲んでいった。
リーダーみなさま、本日も楽しい山行ありがとうございました。