・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

西上州/表妙義

2020/12/06(日)
報告者
中島
山域
西上州
ジャンル
岩稜ハイキング
天候
快晴
行程

日の出IC:0500→(上信越道)→松井田妙義IC:0600→道の駅みょうぎP:0650→奥の院:0820→相馬岳:1100→(鷹戻し)→金洞山:1500→中ノ岳神社P:1620→(タクシー)→道の駅P:1700→(温泉、ごはん)→帰京

報告

日本三大奇景に数えられる表妙義--この異形の山を縦走して満足感でいっぱいです。
 ・9時間半の縦走を支える体力と筋力
 ・岩場を登る技能
 ・断崖から見下ろす絶景の風景。
天気は快晴無風状態、朝は寒かったけれどもすぐにポカポカ陽気になってTシャツ一枚になりました。
とても12月とは思えない陽気。

最初に登った昨年は、とにかく落ちないように足元、手元に神経を集中させて登っていました。
2回目となる今回は少し余裕ができて、断崖を登る途中で周囲の風景を楽しむことができました。
登りの鎖から下りの鎖へとアップダウンを繰り返し、足がつりそうになりながら稜線をたどっていきます。
気を張り詰めて、まるで修行。
中ノ岳神社に降りてきたときには、ほっとしました。
今年も安全な表妙義山行を企画していただいて、ありがとうございました。

昨年の山行記録には、次に登る方のために服装/手袋の注意点を記しました。
加えて、下記3点加えさせていただきます。

1.鎖に掛けるカラビナとシュリンゲは、2セット用意してハーネスに装着しておくこと。
支点でのビレイの架け替えの際には、支点の先の鎖にカラビナをかけてから、手前の鎖のカラビナを外すこと。
手前側のカラビナを先に外してしまうと、足を滑らしたときフリー状態で落下してします。

2.シュリンゲはカラビナにきちんと結んで、カラビナの中で遊びがないようにしておくこと。
カラビナに引掛けてあるだけだと、支点での付け替えの際に、シュリンゲがカラビナから外れることがあります。
外れると崖の途中で焦ります。

3.中ノ岳神社から妙義神社に戻ってくるタクシーは、上信ハイヤーか構内タクシーが良いようです。
上信ハイヤー:0274-82-2429
構内タクシー:0273 85 6850(3年前の電話番号)

朝日の中を妙義神社の参道を歩いていきます。 正面に白雲山がそびえています。 昨年は暗いうちから登ったので、明るくなってから妙義神社を見るのは初めてです。 ちなみに、妙義山という山はなく、中之岳(金洞山)~東岳(金洞山)~相馬岳(白雲山)~天狗岳(白雲山)を通称「表妙義」と称しています。
大ノ字--「大」の字は、妙義神社の妙義大権現を省略し、大としたものです。 江戸時代に、妙義神社にお参り出来ない人でも、中仙道の安中、松井田宿から見える大の字にお参りしたようです。 上の写真にも、よく見ると山の中腹に大ノ字が白く写ってます。
奥の院でハーネスを装着して、右横の岸壁から表妙義縦走を開始。 奥の院までは足慣らしです。 登っている姿が大の字に見えます。
鎖を手すりのようにして登っていきます。 ここは比較的楽な斜面
ビビり岩を登り終わったリーダー 背景は谷底です。 滑落したら、何も遮るものがなく谷に一直線。 個人的には、ここが一番怖い。
カモシカさんのように、岩場を駆け回りたい。
背びれ岩を上から撮った写真 狭いリッジになってます。 どちらに落ちても、さようなら~
登ったら降ります。 長い鎖場を延々と...降りたらまた登り返しになります。
相馬岳頂上 11時と、まだ早かったのですが、ほかに広い場所はないので昼食を食べました。
食べたら登る
鷹戻しに来ました。 岩場途中における支点でのカラビナの架け替え。 支点の上の鎖にカラビナをかけてから、下のカラビナを外します。
温かい天気なのですが、北側の山道には霜柱があります。 靴の底に付着するので、そのまま岩を登ると滑ります。 岩に登る前には靴底を払います。
25mルンゼ2段--表妙義で一番危険な場所と言われています。 私たちの前のグループは、垂直に切り立った崖を鎖にぶら下がって降りていきました。 危険なので、ロープをかけて懸垂下降します。 Hさんが支点にロープをセットしてます。
どこの峰か忘れました。 鎖でおります。 直下の平野が丸見え
途中の坂で
中ノ岳からの鎖場 ここもロープで懸垂下降してます