・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

奥秩父 小常木谷

2020/10/23(金)〜10/24(土)
報告者
本城
山域
奥秩父
ジャンル
沢登り
天候
晴れ
行程

10月23日(金)
調布 = 道の駅たばやま(泊)
10月24日(土)
道の駅たばやま = 5:30頃 余慶橋付近駐車スペース 6:10 ~ 「ナメトロの案内板」下から入渓を試みるも水量が多く断念 ~ 07:10 余慶橋の脇から入渓 ~ 07:15 火打石谷出合 ~ 08:30 花ノ木沢出合 ~ 08:40 兆子の滝下 ~ 09:20 不動ノ滝下 ~ 10:20 大滝(4m+14m)下~ 11:20 ねじれの滝下 ~ 11:25 岩岳沢出合 ~ 12:45 1310m枝沢出合 ~ 14:00 岩岳尾根登山道 ~ 16:30 余慶橋付近駐車スペース

報告

 余慶橋を少し越えたところの「ナメトロの案内板」付近に駐車し、入渓準備を整えた。
案内板の脇に下へ降りる階段があり、降りたところから懸垂下降で丹波川本流へ入渓を試みる。リーダーが下降し川床へ降り立つも、水量は腰下程度で流れも強い。何とか渡渉は可能に見えるが、後続の私たちは躊躇する。結局、この時期に最初から濡れるのも嫌なので、入渓地点を変更することに。(リーダーには登り返してもらいました。すみません!)
 気を取り直して、余慶橋の脇左岸から丹波川本流へ入渓。そのまま左岸を進み、先ほどリーダーが下降した地点を左に見ながら、出合を右へ入っていく。
 前半の渓相は穏やか。ナメもきれいで思ったほど寒さも感じずに癒される。小滝をいくつか越えて、歩きに飽きてきたところで兆子の滝が現れる。リーダーがトップで左壁を登る。続く滑り台状8mは左岸巻きで、トラロープで復帰する。
 少し行くと不動の滝。ガイドブック通りに左岸枝沢を少し登ってからスラブ(?)に取りつく。私がトップで行かせてもらうが、かなりヌメる。残置のハーケンもグラグラで、落ちたら確実に抜けるだろう。緊張しながら何とか登り切った。
 大滝は下段4mは簡単。上段14mは左壁水流の脇から。かなり難しそうに見える。リーダーがトップで登り、後続を確保。上部には残置スリングが数本あり、どうしてもこれに体を預けるようになってしまう。残置が切れたり抜けたりしないか、冷や冷やした。
 ねじれの滝上段は左岸から巻いた。降りた先は岩岳沢出合。ここで終了する場合も多いようだが、今回はさらに上流部へ。12m滝のあともいくつかの滝が出てきて楽しめるが、ヌメるので注意が必要。
 1310mで枝沢に入って岩岳尾根へ詰め上げる。枝沢は途中で枯れ沢となり、荒れて石や土砂、倒木で埋められている。だんだんと傾斜もきつくなる。
 ここでアクシデントが発生。先頭を行くリーダーが大きな倒木を掴んだところ、倒木が滑り出し、リーダーを巻き込んで滑落。ソリに乗るように倒木とともに滑り落ちた。リーダーは途中で倒木から落とされて止まったが(滑落距離は30m程度)、倒木はそのままさらに滑り落ちていった。幸い大きなケガはなく、少し休んで落ち着いてから行動を再開出来た。
 滑落した倒木は二股で、ちょうど股の間に巻き込まれて一緒に落とされたようだった。また、Iさんはリーダーのすぐ後ろを歩いていたが、滑落線上から横に逸れた位置にいたため巻き込まれずに済んだ。私はリーダーより下方にいたが、少し距離があったため倒木を避けることができた。
アクシデントの後、左の尾根に上がり、岩岳尾根登山道(作業道?)へ出た。登山道は歩きやすく、2時間半ほどで余慶橋へ戻った。
 寒くなり今シーズンの沢もこれで最後。アクシデントもあったが、来年もまた沢を楽しみたい。

ナメトロに案内板脇から懸垂下降で入渓を試みる。
が、結局余慶橋の脇から丹波川本流へ降り立った。
丹波川本流から右へ。
濡れたくないのでへつる。
兆子の滝
不動の滝 左岸枝沢を登り、
ヌメるスラブを慎重に。
大滝上段
1310m付近で枝沢を詰める