ナメラ沢沢登り
20201004ナメラ沢
ナメラ沢はその名の通りナメ滝の続く沢である。現在は倒木や崩れた岩が床を覆っている部分も多いが、ナメの広さは広大である。しかし、入渓地点から沢を詰め終わるまで1000㍍の高低差がある。ということはナメをのんびり歩いて、そのあとはかなり急な滝を登ることになるのではと考える。リーダーの言葉では「後半の急な岩場もおもしろくて私は好きなのです。」と言うことである。そうなのか。ならばぜひとも行ってみましょう。
雁坂トンネル手前の立派な駐車場に車を置き、沢道具と着替えを担いで出発する。入渓点まで少々歩くのでまだ沢支度はしない。しばらく林道を歩く。林道から沓切橋を渡り山道に入り登っていく。まだかなあと考えていると入渓点に到着。よく見ると山道の下の方に赤テープがある。沢に降りて沢支度をする。駐車場から約一時間かかる。この沢は峠の沢ですこしくだって二股を下流に向かって右の方の沢に入る。これがナメラ沢だ。
すぐにナメ滝が現れる。石積みの堰堤のような滝が現れる。おもしろいので写真に撮った。5㍍ほどの高さがある。ここから多くの沢を分けながらナメ床、ナメ滝が続く。一枚岩のナメ滝10×20㍍、ナメ滝2×4㍍、ナメ滝7×10㍍、7×10㍍、ナメ滝6×30㍍、かなり広い一枚岩のナメ床などが続く。
上の二股を過ぎるとナメは終わる。しかし垂直な滝は現れない。岩がごろごろとどこまでも積み重なっている。今回は水量が普段より多いらしく、二股をすぎても水がかなり多い。水流の真ん中を登る。ナメ滝ナメ床で楽をした分をここで精算する。確かに登れるので結構楽しい。
今回Nリーダーはナメリ沢を最後まで詰めず、標高2000㍍あたりでナメリ沢の西にある青笹尾根にあがる計画である。これは難しいのではと思ったがNリーダーは「青笹尾根に出るのは難しくありません。尾根を下るのが・・・・」と言っていた。右岸を見ると今まで土壁か岩だったのが、丈の低い笹が現れてきた。Nリーダー「この虫が」とつぶやいている。下の方からずっとムカデによく似た虫が岩にびっしりついている。羽虫の幼虫ではないかと思われる。すごい数だ。佃煮を作れそうである。
それもあって標高も1958㍍ここらあたりでと、右岸を眺めてとりつきやすそうなところを探す。あのあたりかなと目星をつけて右岸にとりつく。私はチェーンスパイクを履きストックを一番短くして突き立てながら進む。かなりいけそうだ。こんどザレタ源流部の詰めで試してみたい。最近ザレの詰めが苦しいのだ。体が止まってくれない。滑り落ちてしまうのだ。などと言っているうちにNリーダーの「尾根だあ」の声、尾根に到着。
休憩しながら昼食をとる。ここからの尾根下りが難しいらしい。下り初めて分かったが尾根が広いところが多く踏み後が不分明なのだ。目をこらして踏み跡とピンクテープを探しながら行く。3時間近くかかるという。結構長い下山だ。でも景色はよい。天候も回復気味で時折日が差す。
でもやはり少し長い。笹尾根をかなり歩いて、唐松と広葉樹の間の広い防火帯に出る。ここを下る。トレランの練習場所によさそうなところだ。またここをかなり下る。1000㍍の高低差を下るのでやはり時間が少しかかる。
ついに道路へ到着。お疲れ様でした。今日も事故なく降りられました。終わってみれば実に楽しい沢でした。私は8月30日からですから一月以上ぶりの沢でした。やはり寒くなっても月に一回は沢に行きたいなあと考えるのでした。
Nリーダー今日はおもしろく楽しい沢をありがとうございました。また、お願いします。