斜里岳
2020年8月19日斜里岳
何キロも真っ直ぐに続く北海道の道の右手に斜里岳が麓から頂上まで全景を表している。車を止めて写真を撮る。死火山ではあるが確かに頂上付近は噴火の後のように幾つかの峰を持っている。八ヶ岳の全景に少し似ている。今日はこの斜里岳に登る。天候は良さそうだ。清岳荘に7時前に到着、支度をする。十台弱の車が止まっている。清岳荘に宿泊して朝から登る人が何組かありそうだ。
清岳荘の裏手から歩き出す。少し林道を歩き沢沿いの道へと入る。すぐに渡渉を繰り返す。沢の石がどれも茶色に染まっている。水に鉄分が含まれているようだ。登山靴が滑らず具合がいい。下二股で新道の分岐、帰りはここから戻ってくる。重本Pは旧道を進む。旧道は沢沿いを進む。沢登り的だ。滝が連続して現れる。以下はすべて滝の名前だ。白糸、水簾、羽衣、万丈、七重、見晴、竜神。沢好きとしては実に楽しい。岩ばかりなので踏みあとはなく登山道はピンクテープを探しながらたどる。滝を巻くので右岸左岸と何度も沢を渡り返す。
水流が細くなってくると木々が覆ってくる。気持ちがいい。ここで後ろからハイペースで近づいてくる人がいた。裸足で下はパンツ姿である。結構年配のようだが太ももがすごい筋肉だ。この人には頂上でまた会う。沢を裸足で登る人は初めて見た。
樹林が終わるとガレバが続く。傾斜もきつくなってくる。胸突き八丁の急坂を超えて突然見晴らしが大きく開ける。絶景だ。今日は帽子を忘れて頭に黒いシャツをうまい具合に巻いたYさんが登ってくる。馬の背の尾根だ。ここから見ると二つの山が連続して見える。奥のほうが山頂だ。馬の背からハイマツのなかの急坂を登って山頂へ、素晴らしい景色だ。ゆっくりと食事をとりながら展望を満喫した。ここに先ほどの裸足で沢を登る人がいた。写真を撮らせてくれないかとお願いしたが断られてしまった。そのやり取りを聞いていたほかのパーティの人が「それは写真を撮りたくなるよね気持ちがわかる」と言っていた。ははは。
帰路は往路とは違うコースをとる。このコースは実に見晴らしがよい。今日は晴れているので進む道の全てが見えているように感じる。尾根をハイマツの中を進む。振り返れば斜里岳がそびえている。熊見峠で休憩をとり急斜面をジグザグに下っていく。
天気に恵まれ最高の山行でした。Sリーダー、メンバーの皆さまありがとうございました。