・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

屋久島/黒味岳・宮之浦岳・永田岳

2019/10/19(土)〜10/21(月)
報告者
山域
屋久島
ジャンル
ハイキング
天候
19日(晴)・20日(晴→雨)・21日(雨のち
行程

【19日(土)】
羽田空港=鹿児島空港=屋久島空港=<バス>=紀元杉
〈入山〉紀元杉<1230m>~淀川登山口<1365m>15:25~淀川小屋<1380m>16:10

【20日(日)】
淀川小屋4:10~花之江河<1630m>~黒味分かれ~黒味岳<1831m>6:35 ~宮之浦岳<1936m>9:50
~永田岳<1886m>11:25~新高塚小屋 <1501m>15:23

【21日(月)】
新高塚小屋5:00~縄文杉<1280m>6:30~ウィルソン株8:10~楠川分かれ~白谷雲水峡〈下山〉13:00

報告

【19日/1日目】
晴天。バス終点にて、まずは紀元杉を見学。大きな大きな杉、これぞ屋久島。
少し歩いて登山口着。さぁスタート!はりきって行こう。
今回の山行は私にとっては初めてといえる縦走。
今日は一時間弱の短い距離だが、荷物の具合や調子を確かめながら歩く。
避難小屋着。ほどよい混み具合。
早速夕飯。1本のビールを皆で分け、今日一日に乾杯。
メニューはKMさんお手製のひき肉のそぼろご飯・錦糸卵&海苔トッピング。
白菜ときのこの鍋スープ。サラダ。とっても美味しくいただきました。
屋久島は日の入りが遅く、寒さもなく、外でゆっくり食事とおしゃべり。
明日の天気を心配しながら、早朝の出発時間に備え早々と就寝。

【20日/2日目】
3時起床。雨音はしていない。よしっ!
4時出発。今日は長丁場。密やかな暗がりの中を気合と共に歩いていく。
「前から人がきたらこわいよね~」と冗談交じりに話していると、本当に前から人が来た。
聞くと、出発は淀川小屋、途中で迷って逆方向。
トップのRKさんは思わず足元に目がいったそうで、「足があったから良かった~」。(笑)

空が明けてきた。
黒味岳への分岐には、先客の荷物あり。随分と早い人たちがいるもんだ。
私たちもデポして黒味岳に向かう。
万が一、雨が降った場合を考えてザックカバーを忘れずに。
黒味岳は岩、石の山だった。ロープを頼る場所が何ヶ所かある。
頂上付近に黄色がきれいなイッスンキンカ。小さな花なのにたくましさを感じる。
登頂。残念ながら霧で景色は見えず、早々に頂上を後にする。
休憩をとり、次は宮之浦岳へ。

ここから先は、今までに見たことのない光景が広がる。
緑のジュータンを敷き詰めたような、なだらかで牧歌的な風景。
所々に巨大な奇岩、なぜ落ちないのか、不思議なまでの岩の重なり具合。
この2つがあわさり合い、魔訶不思議な雰囲気。
雲がはれ、山々の全貌が見えては立ち止まって見入り、
雲で隠れれば、山頂だけがポッと浮かび上がり、まるで向こうに別の国があるようだ。
振り返れば歩いてきた道、それを眺めるのも気持ち良く、
頂上近くの大きな岩の上でしばし風景を堪能。
少し登って宮之浦岳の頂上へ。よかった、ここまで来た。4人で三角点タッチ。
時間もいい具合。では次、永田岳へ。

永田岳への分岐、焼野で荷物デポ。
ここ歩きたいな~と思わせる、気持ちのよい道が続いている。
最後のロープ箇所を終えて、登頂。頂上は巨岩の集合体。360度の大展望。

再び分岐。無事3岳登れたことを、天気に恵まれたことの喜びがふつふつと湧いてくる。
後は今日泊まる高塚小屋まで。しかし小屋近くで雨が降ってくる。
予定時間に着いたが、すでに満員。4人バラバラながらもどうにか場所確保。
本降りになってきたので、入り口の屋根の下で夕飯。
もう寝ている人もいたが、早く着いた人は、後からくる人のために
早々に食事を済ませてくれたらしい。ありがたいことです。
台風の動きや雨量に心配しながら就寝。夜中は雨と雷の音。

【21日/3日目】
雨。レインウェアを着込み、朝5時、暗いうちから出発。
木の根も多く、足元に注意して歩いていく。
新高塚小屋で休憩しようと思ったが、こちらも混雑。そのまま縄文杉を目指す。
やや明るくなり、縄文杉到着。樹齢7200年ともいわれる縄文杉。
靄と距離感で、最初は「あれ?」という感じだったけれど、眺めているうちに、
その存在感や迫力がひしひしと伝わってくる。まさか再会できるとは思ってもみなかった。
縄文杉からは整備された木道。ウィルソン株着。
その辺りから、ガイドさん付き観光客の人たちが多くなってくる。
小杉谷橋。雨は降ったり止んだり、時折青空もみえる。
楠川分岐。心配していた白谷雲水峡の渡渉も大丈夫そうだ。
雨のおかげで苔が、緑がイキイキしている。水びだしになっている道も清々しく気持ちよい。
通称もののけ姫の森、神秘的な苔むす森を通り過ぎると、後は登山口を目指すのみ。
途中、見事な沢や滝に見惚れたり、もうすぐ終わってしまうこの山行に名残惜しさを感じたり・・・。
登山口着。4人とも元気にゴール!

☆35日雨が降るといわれる屋久島、本当に水が豊富でした。
金曜日は雨だったらしく、道が水びだしの所も多々。木道が多いので注意でしたが、
全体的に歩きやすかった。暑く、水もいっぱい摂ったので、水場が多いのも大助かりでした。
小屋のトイレも思ったよりきれいでホッ。
山に登る日は晴れ、苔や緑を楽しむ日は雨、お天道様の演出に大感謝。
屋久島を大いに味わえた山行でした。

来ました屋久島、紀元杉
淀川登山口、レッツゴー!
淀川小屋、程よい混み具合
第1に登るは黒味岳
第2に登るは宮之浦岳
第3に登るは永田岳
巨神兵、現る
どどんとどんでんどん
道は続くよどこまでも
こんな山容
あんな山容
かわいいお花も
高塚小屋、満員御礼
大長老、縄文杉爺
はりつめた弓の~♪
〈おまけ〉山はもちろん、海も良し