・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

遠見山(地図読み講習)

2019/10/27(日)〜10/27(日)
報告者
山田
山域
丹沢
ジャンル
地図読み
天候
曇り
行程

丹沢湖畔/中川橋→遠見山西尾根→遠見山→戸沢左岸尾根→中川橋

報告

今回の講習では、貴重な会費を使わせていただき、学ばせていただけたことに感謝申し上げます。
今回の地図読み講習は丹沢の遠見山西尾根~戸沢左岸尾根 にて行われました。
様々な地図読みの極意を講師の後藤さんから伝授していただきながら有意義な時間を過ごすことができました。
以下、講師から学んだことです。全てではありませんが、以下の事柄を基本に11月の地図読み講習を行い、会員の皆様に還元していきたいと思っております。

①読図のための地図の準備

*地図にピーク、コル、隠れピーク、隠れコル、沢線、沢名、ピーク名、ウェイポイントの標高、人工物などを記入する(尾根を明瞭にする為に沢を明瞭にする(山は沢と尾根で構成される)沢と尾根両方書く方法もあるが両方書くと見づらい。沢をかけば残りが尾根になり尾根は書かなくてもわかる)

*隠れピーク、隠れコルの見極め
 →沢は必ずピークから発生する。細かく沢線を引いていくと、地図ではピークとわからない場所から沢が発生しているのが見つけられる。その場合、その地点は10メートル間隔の等高線上では表せない標高差10メートル以内の小ピークだということが分かる。その隠れピークの両サイドには必ずコルがあるので、等高線がくびれているところを見つかればコルの場所がわかるはず。

*小さな等高線の窪みも沢として記載(線引き)

*植林、植生分布、柵などをチェックし変化が分かる特異点を地図に書きこむ迷わない為に不明な場合は周辺情報で答えあわせを行う。

②出発前の準備

*行動ルール、意識の統一
 ・地図を統一する(講習の場合)
 ・言葉を統一する。東西南北
・Way Pointを統一する(ピーク、コル、方角が変わる場所、人工物がある場所、傾斜が変わるとこ等)

*声で各自が全員に伝えることを決める。

*地図を手持ちして歩かない

*地図を見ながら歩かない

*次のWaypointまでの地形特徴点を覚え、地図を何度も見ないで視野を広くして歩く

*地図やコンパスのストラップは首にかけない(危険:転倒引っかけ首絞まる)

③読図の実践

*距離と所要時間の感覚を身につける
 ・直線距離1キロの目的地への所要時間
→平地1キロ15分+標高差100mで15分+バリエーションルートであれば×1.5

*沢の流れの方角を確認し、進むべき尾根の方向を推測する

*まず地図で方角を確認してコンパスで確める

*広いピークで尾根が複数分かれている場合は、事前に何をもとに判断するのか準備しておく

*複数パーティーの場合は必ずWaypointで声を出し、答え合わせを行う。おかしいと思ったら必ず声出し

*単独の場合は肯定する自分と疑う自分でやりとりする。確実な道標、ピーク以外は「ここは**だ」と断定しないこと

*声で各自が全員に伝えることを決める。一人ごとでもいいので、間違っていると思ったら大声で言う。リーダーではないからと言って遠慮しない。

*下山で迷った場合はコンコルド効果で登り返しが大変な為、安易になんとかなると思わない

*PDCA→Plan do check act
・P→これから行く先を予測する。
・D→実際に歩く。
・C→予測通りか検証する。
・A→改善

講師の後藤さんが作成した地図
出発前に事前準備の仕方を伝授していただきました。
いよいよ出発