・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

朝日連峰縦走(以東岳~大朝日岳)

2019/10/05(土)〜10/07(月)
報告者
森多 他3名
山域
朝日連峰
ジャンル
縦走
天候
5日小雨→曇6日霧雨ガス→曇→晴7日曇→ガ
行程

10/5(土)所沢IC~月山IC~大鳥登山口~泡滝ダム12:30…大鳥小屋泊15:30
6(日)小屋5:30…オツボ峰8:45…以東岳9:20…狐穴小屋11:40/12:00…寒江山…竜門小屋泊14:30
7(月)小屋5:20…竜門山…西朝日岳6:50…大朝日小屋8:15…大朝日岳8:40…大朝日小屋9:00…小朝日岳10:30…古寺山…一服清水12:10…古寺鉱泉13:30~りんご温泉~寒河江IC~帰京

報告

四季に入会した時、朝日連峰と飯豊連峰を縦走したいと言った。やっと入会時の目的が果たせた。前回は大朝日岳のみ、今回は泡滝ダムから古寺鉱泉の縦走路にした。このルートはアクセスの悪さが一番の難所だ。しかしその悪さを吹っ飛ばす位の綺麗な稜線歩きだと私は思っている。ちょうど稜線上の紅葉時期にあたり、台風で1/3位落葉したらしいが、草紅葉も多く見応えがあった。予報で多少の雨は覚悟していたが、思ったよりも降られなかった。残念だったのは以東岳と大朝日岳のガスの山頂だった事。しかし不思議と山頂以外は見通しが悪くなく、2日目は晴れてきてTHE縦走!を思う存分楽しめた。今回代行運転を利用したが、前日まで現地の天気予報を提供してくれてキャンセルもOK、リンゴのお土産まで頂き親切にしていただいた。

泡滝ダムの登山口には簡易トイレと登山ポストが有る。大鳥小屋(タキタロウ山荘)まで、15分毎に0/10~10/10の標識で導かれる。大鳥小屋は池の畔に立ち、雰囲気の良い広々とした小綺麗な小屋。小さな水力マイクロ発電機が有り、電気・水洗トイレだ。キャンプ場も有る。朝日の小屋はすべて協力金1人1500円。この日は10人位だったか。
2日目、霧雨の中を出発。高度を上げていき1500m位から色づき始める。一瞬ガスが開けて以東岳が見えた。また確かに下の大鳥池が、クマの毛皮を広げたように見えた。山頂はガスでも歩く方向は見えている。いよいよ縦走の始まりだ。茶色の草紅葉と赤色の紅葉と緑色のクマザサが、パッチワークを作って縦走路と共にうねって続いている。先は長いが綺麗なので飽きない。その中に狐穴小屋が、可愛くぽつんと立っていた。小屋番の人と色々話をする。今日の宿の竜門小屋番は昨日下山と聞き、慌ててビールを購入した。寒江山先辺りが以東岳~大朝日岳の中間地点だろうか、前後の見通しが良く、ちょうど両山が顔を出し、縦走路を見渡せ雄大な景色だ。アップダウンを繰り返し早めに竜門小屋に到着した。2番目の到着でガラガラだったが、最後は20人位になった。ロケーションの良いとても綺麗な小屋だ。日本海や新潟方面の街が見え、夜景も良い。反対には月山、葉山が大きい。ゆっくりと過ごした。
3日目、雲の中のうっすらとした朝焼けと共に出発。今日も3色織りなすうねりの中を楽しく歩く。中岳は草紅葉が特に綺麗だ。ところが朝日小屋手前の水場(細そう)から山頂までガスの中となり、登頂後すぐに戻り下山開始とする。ここから小朝日岳方面は植生も変わり、灌木が多くなりその紅葉が見事だった。太陽が出ていたらどんなにか…と思う。古寺山から下ははまだ緑だった。終点の古寺鉱泉は今年で閉めるそうだ。登山口は広い駐車場と共に、2階建ての大きい立派な「古寺案内センター」の工事をしていた。宿泊もできるらしい。

大鳥池とタキタロウ山荘
ガスの切れ間からの以東岳
クマの毛皮の形の大鳥池
以東岳山頂
可愛い狐穴小屋を過ぎ、以東岳全体が見えた
寒江山前後の紅葉が一番の見頃だ
大朝日岳が顔を出す
今夜の宿、奇麗な竜門小屋
歩いてきた稜線を見ながら乾杯
目の前には月山
大朝日岳に向けて、楽しみな縦走路
以東岳からの稜線を振り返る
稜線上は草紅葉も多く、本当に楽しませてくれる
ガスの中の大朝日岳山頂
小朝日岳の登りは紅葉真っ盛り
今年で廃業の古寺鉱泉