・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

剱岳北方稜線南部

2019/09/06(金)〜09/08(日)
報告者
比留間麻(全3名)
山域
北アルプス
ジャンル
岩稜縦走
天候
全日晴れ
行程

9/6(金) 自宅4:00⇒国立府中IC⇒安曇野IC⇒扇沢7:31⇒室堂9:57→剣山荘13:33
9/7(土) 剣山荘3:22→剱岳6:08→長次郎のコル6:42→池ノ谷乗越7:35→三ノ窓8:03→小窓9:40→池ノ平小屋11:07
9/8(日) 池ノ平小屋2:34→仙人峠3:19→二股4:42→真砂沢ロッジ6:12→長次郎谷出合7:25→平蔵谷出合8:01→剱澤小屋9:28→室堂14:01⇒扇沢16:28⇒温泉、帰京

報告

<1日目>
 金曜日午前7時半の扇沢無料駐車場は空きが残り数台。何とか無事に停めることができた。8時発の電気バスに乗れたので、予定より早く13時半に剣山荘に到着。
<2日目>
 夜明け前からバタバタと騒がしくて寝ていられず、予定より早く3時半前に剣山荘を出発。剱岳山頂には6時過ぎに到着したが、すでに下山してくる数パーティーとすれ違った。朝が早い。
 山頂を出発し、まず長次郎のコルへ下る。コルからは長次郎の頭に向かって右からピークを巻き、そのまま稜線の右を進んで、二枚岩を経て池ノ谷乗越へ。乗越手前の下りの壁は急だがホールドは豊富。乗越からは池ノ谷ガリーのガレガレの長い下り。前半は主に左側、後半は右側と少しでもマシな踏み跡をたどって下ったが、どこも悪い。三ノ窓に下り着く直前は小石に乗ったままエスカレーターで下る感じ。三ノ窓からは富山湾がよく見える。一休みして発射台の登りに取り付く。逆回りの下りで雪渓が残っていると懸垂下降だそうだが、雪のない登りはただの急登だ。発射台を登り切ったところが小窓王の肩で、ここで岩から草原へと景色が一変する。眼下にこれから行く小窓雪渓も見える。
 1時間あまりで小窓に到着。途中、雪渓のトラバースがあるはずだったが、すでに雪はなく、場所は特定できたが通過に問題なし。小窓雪渓はアイゼンで下る。旧鉱山道への取付きにはペンキマークがある。旧鉱山道は一部崩れているが、ロープが張られている。リンドウやカライトソウがきれい。
 池ノ平小屋に11時すぎに到着。そのまま先に進んで翌日の行程を短くしたいところだが小屋は予約済み。スタッフに勧められて洗濯をし、ビールを飲んでお風呂に入って、のんびり裏剱を眺めながら同宿の人たちと情報交換。この日は私たちと同じ時計回りが後に1パーティー、反時計回りがソロ2パーティーだけだったが、翌日は池ノ平小屋からアタックする泊まり客だけでも10人ほど。このうちの1パーティーと翌日剱澤小屋で再会したが、コースは渋滞したそうだ。
<3日目>
 この日も夜明け前に発つ人が多くて寝ていられず、予定より早く2時半過ぎに出発。真砂沢ロッジに6時過ぎに到着すると、雪渓の状態について丁寧な説明があった。剱沢は全体に雪渓が少なく、夏道が出ているところが多かった。剱沢、剱御前小舎を経て室堂に向かったが、いつもながら雷鳥沢からの階段の上りは足にこたえる。

 前年から雨で何度も計画が流れ、ようやく晴れ予報の3日間がやってきた。終日、ガスが上がることもなく一帯がよく見えた。また、翌日曜日に比べてコースは渋滞がなく、落石の心配も少なかったので、無事に楽しく歩くことができた。反省は剣山荘の忘れ物。下山ルートをハシゴ谷乗越経由から剱沢経由に変更して剣山荘に立ち寄ることになった。

剱岳頂上
頂上からの下り
長次郎の頭
池ノ谷乗越への下り
池ノ谷ガリーを下り終えて三ノ窓に到着
三ノ窓からは富山湾がよく見える
発射台の登り
発射台から振り返った池ノ谷ガリー。ここを下りてきた!
発射台を登り切った小窓王の肩。眼下に小窓が見える
雪が残っていれば、ここは雪渓のトラバース
小窓と池平山
小窓雪渓
小窓雪渓から旧鉱山道への取付き
旧鉱山道の秋の花
池ノ平小屋
池ノ平小屋から雲ひとつない裏剱を眺める