・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

猫又山(毛勝三山)

2019/08/26(月)
報告者
森(多) 他3名
山域
北アルプス
ジャンル
ハイキング
天候
晴のち曇り
行程

8/25(日)府中13:00~府中IC~上信越道・北陸道~滑川IC~馬場島20:00車中泊
26(月)馬場島4:00→取水堰堤4:45→ブナクラ峠7:30/45→猫又山10:20/55→大猫山13:00→大猫平14:00/15→取水堰堤16:50→馬場島17:30~温泉~夕食~帰京

報告

今回はSさんのお誘いで、歩きたかった北方稜線にある毛勝三山(毛勝山・釜谷山・猫又山)の猫又山に登頂できた。
北方稜線は宇奈月から僧ヶ岳、毛勝山、赤谷山、池ノ平山、そして剱岳へと続く稜線で、池ノ平~小窓~三ノ窓~剱岳のバリエーションルートは人気がある。私も数年前にAさんに同行させてもらい歩くことが出来た。
毛勝の山々は残雪期のみのルートだったが、数年前に夏道が整備され昭文社の地図にも破線の記載となり、長いが日帰りでも歩けるようになった。
猫又山は早月尾根の登山口の馬場島から歩き始める。ブナクラ峠までの心配した渡渉も問題なく、峠から藪のうるさい所もあったが足元は笹刈りも多少されていた。何ヶ所か後立山や剱の展望地が有り、ブナクラ峠を挟んだ向こう側には赤谷山が構えている。
2000m位で藪は終わりカールが出現、一部雪渓も残りお花畑だ。踏み跡は不明瞭だが草原上を登っていくと、思ったよりもすんなりと山頂到着。すぐ先には釜谷山が見えるが、ハイマツっぽい藪で続いているようだ。
猫又山はブナクラ峠ピストンが多いが、今回は反時計回りの周回ルートをとり、後半が核心となる。
稜線上では藪漕ぎとお花畑、草原、池塘の繰り返しで、剱を見ながら歩けるはずだったが、9時頃からガスが上がってきて、残念ながら山頂直前からはあまり展望は望めなかった。
山頂~大猫山~大猫平は、まだまだ歩く人も少なく手入れもされてなく、行く手を阻む笹藪に何度も直面し苦労した。かすかにある足元の踏み跡を掻き分け探す人、GPSで現在地を確認する人、乏しいマーキングを見つける人、それぞれが機能してもいつものコースタイムで歩くのは難しかった。破線ルートというよりバリエーションだ。また大猫山~大猫平とそこからの1000m以上に及ぶ急傾斜の激下りは半端ではなく、悪路に加え足元が見えないところも多く、下りの得意な私もなかなか大変と感じた。
最後は取水堰堤少し手前の大猫山登山口に出るが、逆コースの場合は取り付きが分かりにくい。暗いと全く分からないだろう。

猫又山は考えていたより良い山だった。晴れれば展望素晴らしく、秋になれば藪も少し収まり、草紅葉が綺麗だろう。大猫山付近の藪がもう少し整備されたらと思う。
休憩を1時間以上と考えても、久し振りにガッツリとした12時間の山行となり、充実感を味わった。 
地図ガイドブックには取水堰堤まで車乗り入れ可になっているが、現在工事中でゲートは閉まっていて馬場島の駐車場利用となる。

猫又山の登山口でもあり、北方稜線への道をうかがわせる
何回か渡渉をし、緩やかな登りでブナクラ峠へ
峠からは大日・奥大日が良く見える
藪の間の展望地 大きな赤谷山の奥に剱岳が顔を出した
猫又山は稜線の向こうだ まだまだ遠い
更に登ると早月尾根や北方稜線が良く分かる
東には後立山連峰の山々が連なる
2000m位でカールに出る ここからは草原を歩く
猫又山山頂 長かった~やったね!
猫又山頂の石仏 向こうに釜谷山がうっすらと
大猫山への稜線から釜谷山猫又山を振り返る
藪や笹藪の中に消えていく
時々出現する池塘にホッとする
大猫山?今回藪に阻まれ特定できず残念でした
大猫平は池塘が多く良い所だ
長い激下りを終え、登山口に出る