・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

梓川源流・二ノ俣谷遡行(8月11日)

2019/08/10(土)〜08/12(月)
報告者
中島
山域
北アルプス
ジャンル
谷遡行
天候
快晴のち曇り
行程

8月10日(快晴) 調布5:30=沢渡=10:30上高地バスターミナル10:40~13:15横尾(道間違え80分ロス)15:03~16:08二ノ俣谷出合い(テント)
8月11日(快晴のち曇り) テント6:45~15:58登山道(大天井ヒュッテの東側)16:15~16:45大天荘(テント)
8月12日(晴れ) テント5:35~8:40西岳ヒュッテ9:05~10:07水俣乗越~18:15上高地

報告

午前5:30起床、沢支度に着替えて出発。
ザックの重さは、自宅を出るときに量ったときには11kg、それに4人用テント一式を加えて13kg。
13kgのザックを背負って沢登りしたことはなかったので不安はあったが、なんとか最後まで持ちこたえた。
重い荷物を背負って、標高差1200mの沢を登るのは容易ではない。
更に、沢の水が涸れる直前に沢水2リッターづつ酌んでザックにいれ、崖状の露岩を這い上がっていく。
その詰めの長かったこと。

全体を振り返ると、ゴーロ、小滝、草付きの悪場の高巻き、ナメ滝、雪渓、崖部と続き、沢登りというよりも沢旅といったほうがぴったりする行程でした。

反省点としては、
1.渡渉時に必要になるといわれたストックを持っていかなかった。
 沢の水量が多くなかったので実害はなかったけれども、リーダの指示には従わないといけません。
2.滝の登りで岩のステップに土が積もっているのに、足を載せて踏ん張れず、滑って滝つぼの中に落ちてしまった。
 土にはフリクションは利きません。
3.沢登りに13kgはやはり重過ぎるので10kg以下に抑える軽量化が必要。

次に登る方々へのアドバイス
1.このルートは体力が必要
2.十分な経験があり、突破力とルートファインディングの長けたリーダーが必要
3.雪渓から沢に降りるエッジ部分は裏面が溶けて薄くなっているので、木を置いてそこに体重をかけるなどの工夫が必要。

入渓して十数回渡渉を繰り返し、なが~いゴーロを歩いて、大きな岩を越えていきます。
1時間に1回の割合で休憩していきます。
休憩、Tさん、大きなオレンジを取り出して切ってくれました。 ありがとうございます。
二の俣谷は広い、明るい。 というよりも暑い!
時々、きれいな岩場も出てきます。
岩、岩、岩の連続
岩の次は雪渓 足の生えた巨大なザックが歩いてく。
リーダは雪渓の上もどんどんと進んでいきます。
沢支度で雪渓の上を歩くのは始めて。 フェルトソールは雪渓の上でもフリクションが利きます。
雪渓のエッジは裏面が沢の水で溶けて薄くなってます。 雪渓から沢に降りるときには、その薄くなった部分が割れルカ脳性があります。 リーダーがエッジ部分に木を置いて、その上に重心をかけるようにと指導を受けました。 体重がかかる部分を足の一点から、木の線状に分散するためです。
この辺から崖部が多くなってきて、
8m滝の高巻き。ロープをかけるために、まずリーダーが登っていきます。 ここは軍刀利沢の泥壁巻き道のように滑りやすい草付きの壁。 私はロープにアセンダをつけて登っていく。 最初の5m位の急斜面の壁が最も滑りやすい。それを過ぎるとトラバースの踏み跡があり、比較的容易に登れる。 ロープは途中でカラビナで支点がとってあったのですが、その越し方がわからず、もたもたしていてリーダーに怒鳴られました。 やはり一回経験していないと、サッとできないものです。 写真はありませんが、5m-3m-5mナメ滝の3連続高巻き部が次に出てきました。 とっつきの部分はゆるいので、簡単だと思ってロープなしで登っていったのですが、最後の尾根部に出るところがホールドのない岩場となっています。 ここは、ネット情報では残置ロープがあったようなのですが、すでになくなっていました。 しばらく格闘して、何とか上の木を捕まえて腕力で這い上がりました。 この2つの高巻き部は要注意です。
高まきを過ぎてほっとしているところ。 しかし、この後は急坂になり、崖を登ることも増えて、体力をかなり消費しました。
詰めにかかるとこのような崖状になり、汲んできた沢の水2リッタの重さも追加されて、つらい登りになります。
登山道に出て、登ってきた沢筋を写しました。 しばらく登山道に座り込んで、朝から歩いてきた沢筋を眺めていました。
写真はありませんが、この日の食坦は私。 マーボーナスとカレーライスを作りました。 初めての食坦で先輩からたくさんのアドバイス(つっこみ)をいただきました。