北ア焼岳/南峰
・5/11(土):(圏央道)高尾IC→(中央道)→(長野道)松本IC→沢渡→中の湯温泉側登山口P:0600→(冬季ルート)→焼岳南峰:1045→(折り返し下山)→中の湯温泉側登山口P:1600→温泉・ごはん→帰京
雪の時期にしか行けない焼岳 南峰。
登山口付近は雪があったりなかったり、まずはアイゼンなしで登っていく。
樹林帯を抜け、夏道から逸れる。この辺りまでくるとTHE 雪山。
アイゼンを装着し、ストックからピッケルに持ち返る。バリルートの始まり。まずは手前の2318を越えること。
前を歩きルーファイしながら進むはずが、トレースがあるとついそっちに引き込まれてしまう。
トレースの主も予想が外れたか、スムーズなルートがとれず、トラバースを余儀なくされたり。
頂上直下は雪のないガレ場。
ようやく登頂、そこに待っていたのは圧巻の、360°の大展望。
(山と高原地図にはなぜそう書いていないんだろう)
綺麗な三角笠ヶ岳、左方かなたには槍様、
眼前の赤い屋根は西穂山荘、
続き、独標~西穂~ジャンダルム~奥穂~吊尾根に前穂、明神の山稜が見事に連なっている。
振り向けば真っ白で堂々とした乗鞍岳がそびえ、少し振り返れば立派な霞沢岳。
残雪のおかげで谷筋がくっきり分かり、まるで絵に描いたよう。
風のない晴天、眼下の噴煙はまっすぐ上り、しばし南峰を2人占め。
HMさんが崖の下に雷鳥のつがいを見つける。そこには春。
北峰には10数人いるよう、南峰は後から2人の男性が登ってきて、周りの景色を見渡し一言「すごっ・・・」。
そのつぶやきがとても印象的だった。
下山。雪壁トラバースの練習も兼ね、同じルートで下ることに。
しかし行きの自分たちの足跡が見つからない。
雪が腐りはじめてきたので、HMさんに前を歩いてもらう。
雪の具合をみながら、歩き方のアドバイスをもらう。
足を滑らしても、大層なことにはならない斜面だったと思うが、それは避けたい。
ピッケルをしっかり突き刺し、慎重に進んでいくものの、
その一歩一歩が細かすぎて時間が非常にかかる。
しかもムダに疲れるオマケつき。次の課題。
どうにか樹林帯に、夏道に戻るもここでまた時間のロス。
「途中でトレースが戻ってる?」「リボンがないね」。
どこでどう間違えたか、GPS確認するとやはり道を少し外していた。
少しのはずなのになかなか戻れない。もう一度GPSにヘルプし、無事に戻れた時にはホッとした。
登山口に戻ると男性2人が居て、「下山で迷いませんでしたか?」と聞かれ驚いた。その方たちも迷ってしまったそう。
途中同じように迷っていた女性2人が無事に下りてきたか気になっているということだった。
無事に戻ってきたかな。
===========
時間がかかってしまい反省、とても勉強になった山行でした。
“トレースを信じきるな”を実感!
また、北アルプス5月の残雪はどういう感じなのか、一度でも経験できたことは大きかったです。
初めて会ったおこじょはちっちゃくて、軽やかにぴょーん、ぴょーん、ぴょーん。なんてキュート☆
でも写真は撮らせてくれなかった。残念!