・1978年創設
・東京都山岳連盟所属
・例会毎月第1水曜日

日光白根山

2019/03/09(土)〜03/10(日)
報告者
三浦
山域
ジャンル
雪山登山
天候
9日、10日:晴
行程

9日(土):湯元温泉P8:00~リフト終点8:35~外山鞍部10:50~前白根山12:25~五色沼避難小屋13:00/14:20~白根山15:30~五色沼避難小屋16:20
10日(日):五色沼避難小屋6:15~前白根山7:15~外山鞍部8:15~湯元温泉P9:20

報告

今回も100名山である日光白根山を目指す。

9日(土):この日も天気は朝から快晴!高速道路も空いていたので、スムーズに湯元温泉Pに到着。気温は-8°風もなく、暖かく感じる。
リフトはまだ動いていなかったので、終点まで徒歩。先行者のトレースは1人。左側のリフトにに沿って約30分程で到着。ここからが本番!
山道からは一気に急登が始まる。先週ずっと天気が悪く都会では冷たい雨であったが、ここは雪が降り積もっていたようだ。いきなりの膝辺りまでフカフカの雪で初めはスノーシューを着用したが、急勾配の斜面や木の根っこ、細いトラバース等スノーシューでは危険な為、アイゼンに履き替え、リフト終点から2時間30分かけて、外山鞍部まで登り積める。
久々の冬山装備、テント泊の荷物は体にこたえる。
一旦休憩を取り、ここからやっと緩やかな稜線が続きひと安心。と思ったのもつかの間、今度はズボズボ地獄!!それだけでも体力を消耗する。
しかし、前白根山の頂上に着くや否や、前方には見事な白根山の全容が見えた途端にアドレナリンがメラメラと涌き出て来たようだった。
前白根山から、30分程で五色沼避難小屋に到着。避難小屋に泊まるかテントにするか迷うが、結局はテントに。
テント泊とはいえ、場所を作らなくてはいけない。スノーシューである程度平にし、その後は踏み固める。テント設営には時間を要した。
その後、外で500mlビールとつまみで軽く乾杯!!この一時がいつも感無量である。
暫く休憩を取った後、いざ山頂を目指す。やはり空身は足取りが軽い。
初めは平な山道だが暫くすると徐々に勾配はキツくなる。しかし、雪の状態は良く、サクサクとアイゼンがきく。
途中、トレースが2つに別れていたが、私たちは右に進む。頂上直下で下を見るとかなり恐い!ここを下れるか不安な感じである。そんな事を思っていると、A氏が“左の方で下山している人がいるよ。”と教えてくれる。下りは別ルートがあるらしい。
稜線からは少しなだらかになり、一旦下ってからの山頂となる。
山頂にはイワヒバリがお出迎えしてくれ、いつまでも周りをうろちょろしていた。
山頂からは360°の大パノラマが広がっている。風もなく暖かい。暫く景色を堪能して下山開始。
下山はやはり右側にトレースが付いていてそこを辿っていくと大回りのルートが付いていた。途中から登りルートと合流するが、そこから下を見ると崖のよう。バックステップで下る。どうにかこうにか避難小屋まで到着。
テントでゆっくり宴会スタートとなる。

10日(日):夜中、風もなく穏やか。昨夜の疲れもありグッスリ熟睡。4時起床。今日は下山だけなので、ゆっくりと身支度をする。
6時出発予定であったが、ハプニング発生!!
テントで撤収の際、テントを止めいてたストックを抜こうとして引っ張っていると先がスポ抜けてしまった!A氏はピッケルで穴を掘り何とか取り出せた。こんな事もあるのか~!今後気を付けないと…。
15分遅れての出発となる。
初めはスノーシュー装着。ズボズボ地獄対応。荷物も軽くなり何となく足取り軽い。
前白根山手前でスノーシューを外す。頂上にに着き、昨日登った日光白根山を見て感動…。しばし余韻に浸る。
下山途中からアイゼンを装着し、外山鞍部からの急坂を慎重に下る。登りの時よりトレースもしっかり付いていたので、思っていたよりスムーズ。あっという間にリフト終点までくだる事が出来た。

今回の山行は、思っていた以上に雪が多く、スノーシューやアイゼンを使ってガッツリ雪歩きを堪能する事が出来た。
白根山の頂上直下の下山はかなり厳しかったが、今までの経験を生かす事が出来て良かった。厳しかっただけにとても楽しく充実した山行となった。

リフト終点を目指す
いきなりの急登
前白根山頂上。後方白根山。
前白根からの下り。雪が深いです。
五色沼避難小屋。後方白根山。
テント設営中。初めはスノーシューで固めます。フカフカです。
テント設営。避難小屋のすぐ横。
白根山を目指す。ここもかなりの急登。
山頂まで後もう少し!
山頂手前の祠。
イワヒバリがお出迎え。
白根山山頂。
山頂からの展望。男体山&中禅寺湖
燧ヶ岳。
赤線。向かって右ルート登り、左ルート下り。
下りはバックステップで。