浅間山(前掛山)
浅間山荘(08:10/08:35)→火山館(10:20)→前掛山(12:20)→二ノ鳥居(14:00)→浅間山荘(15:00)
雪の前掛山はまさんが以前から気になっていた山で、もりもりさんも歩いてみたかった山。
浅間山は活発な活火山ですが、去年夏に噴火警戒レベルがレベル1に引き下げられました。
今が前掛山まで登れるチャンス。
浅間山は火口のある本峰の釜山と、第二外輪山の前掛山、第一外輪山のトーミの頭~黒斑山~蛇骨岳からなる三重式の成層火山です。
噴火警戒レベルに応じて立ち入り区域が規制され、現在は前掛山まで登れます。
今年は雪が少ないので、浅間山荘に到着しても雪はほとんどない。
持ってきたワカンはそのまま車においていくことにしました。
一の鳥居、二の鳥居と緩やかな傾斜を登っていくと、不動滝が見えてきます。
硫黄成分が強いのでしょう、黄色いアイスキャンディになっています。
とても食欲はわきません。
流れ下る水が柿色の泥床を山肌に描き、砂地には黄色の斑点が散らばって硫黄臭が漂います。
地下マグマの脈動を感じさせます。
やがて、山の上に牙が生えたような独特の牙山(ぎっぱやま)が見えてきます。
牙山は西面の牙だけが特徴的なだけではなく、登山道を登っていくと、北面の鉛直な崖が見えます。
周囲の渓谷とマッチしてヨセミテ国立公園のハーフドームのよう。
次に現れる火山館は、外観が瀟洒なログハウス。
常駐されている館長さんのおかげで入山が許可されているとのこと。
火山館のベランダの下1階は、噴火時のシェルターになっているそうです。
外観はログハウスですが頑丈です。
賽ノ河原までは風も弱く穏やかな山登り。
賽の河原から見上げる前掛山は、五合目から見る富士山のようで、すぐ登れそうですが意外に遠い。
上部は風も強くなり、温度も急降下します。
外輪尾根にある、かまぼこ型のシェルターに入って、衣服調整を行い、いざ、ピークハント。
左手に噴火口の釜山を見ながら尾根を歩いていく。
私はうらさんの力強い一歩一歩について歩いていきました。
非常に印象に残る最後の数百メートルでした。
下りでは、今回の山行のベストスポットを見つけました。
火山館から登山道をしばらく下りて左に曲がったところで、思わず一言。
「この景色はカメラでは撮れないな。」
左手に牙山の鉛直崖、右手にトーミの頭~黒斑山の第1外輪山の展望が広がる。
西に傾いた太陽の光で雪の尾根が浮かび上がり、山のコントラストが強くなる。
目の前に広がる180度の展望は、とても写真には収められない
よこさん曰く、雪がついていなければなんとも思わないけれども、冬季の厳しさを感じさせるこの景色はスイスアルプスに似たところがある。
今回の冬山ハイキングも美しい景色を見ることができました。
はまさんに感謝。